「甲殻類の亜種、フナクイムシが進化した!その特殊能力を受け継ぐ者!」
・セグメント組立の坑夫とは?
トンネル工事の「シールド工法」と呼ばれる掘削機で掘った後の地山を「セグメント」と呼ばれる、筒状の製品で補強する作業の達人。
その施工の速さには、目を見張るものがあり、瞬く間に出来上がっていくという。
そりゃそうだろう。
出来高払いなんだから・・・
※シールド工法の発明は、二枚貝のフナクイムシの生態が発想の元になってます。
- 1.職業(セグメント組立の坑夫の仕事)
- 2.能力(セグメント組立の坑夫の強さ)
- 3.装備(セグメント組立の坑夫の装飾品)
- 4.特技(セグメント組立の坑夫の得意技)
- 5.特長(セグメント組立の坑夫の性格)
- 6.転職(セグメント組立の坑夫の将来)
- 7.総括(セグメント組立の坑夫のまとめ)
1.職業(セグメント組立の坑夫の仕事)
トンネルの「普通職人」の基本的な内容の解説。
基本のステータス
名前:セグメント組立の坑夫
LEVEL:10(経験年数10年以上)
HP:50(肉体のつよさ)
MP:0(頭脳のつよさ)
経験値:3650(次のレベルまであと365日)
業界:建設業
種族:土木系(専門業種)
業種:トンネル(正式名:とび・土工工事業)
職業:職人(正式名:トンネル特殊工)
階級:普通の位
おもな仕事と思われる内容
シールドマシンで掘削した後、「一次覆工」と呼ばれるセグメントの組立作業。内容は以下に示す。
【地上詰所(坑外)の仕事】
ほとんどない。着替えて、飯食って、休むだけ。
【地上建屋(坑外)の仕事】
ほとんどない。ただの通り道。
【発進立坑(坑内)の仕事】
ほとんどない。ただ通るだけ。
【切羽前線(坑内)の仕事】
ココがメインの戦場。
1.掘削終了後、設置場所の油圧ジャッキを戻すこと。
2.バッテリーカーで運ばれてきた、セグメントピースを、移動式ホイストを使って設置場所へ運ぶこと。
3.運ばれてきたセグメントピースを、エレクターを使って取り付けること。
4.取り付けられたセグメントを、ボルトナットを使って締め付けること。
5.締め付けが完了したら、油圧ジャッキを張って、
6.発進!!の繰り返しである。
が、主な仕事。
気になる給料の中身
赤裸々に告白!ホントにもらえる給料を大暴露!
【やとわれ方】
・雇用形態:出稼ぎ労働者
会社と期間限定の雇用契約を結んでいる労働者。いわゆる「季節労働者・期間工」と呼ばれる者で、一応トンネル工事が終わるまでは社員である。
・賃金形態:出来高制
1リングいくら?の「手間受け賃金」と呼ばれており、一日に施工したセグメントのリング数により、リング数×リング単価=給料で支払われる。
※出来高制のシールド掘削期間は、一年間のうち半分くらい。残りは、地上建屋と発進立坑、到達立坑の準備と片付けで、日給制の常用賃金となる。
・勤務形態:時間労働
トンネル工事の場合、2~3交代制で現場が回る。2交代の場合、7時~6時までの10時間労働で、休日が土・日曜日とすると、年間260日(月22日)の出勤日数となる。また、日給制と出来高制なので働いた分で、給料は変動する。
【きほんの給料】
・給与:年780万円(月65万円)
常用賃金は、一日20,000円の日当がもらえる。(約半年)
出来高賃金は、平均4リング×単価10000円=40,000円の日当がもらえる。(約半年)
そして、年間平均日給は30,000円、時給にすると3750円で、建設界の普通作業員では一生見ることのない賃金(作業員の3.8倍、キャバ嬢の約2倍)がもらえる。
計算すると、
なんと!年収は年260日×平均30000円=780万円。月間で780万円÷12ヶ月=65万円となる。
・残業:0円(月0円)
トンネル工事の場合、大手ゼネコンの仕事柄、残業はほとんどない。また、2交代制の場合、残業は日当の中に含まれる。
・賞与:年0円(1回0円)
ボーナスのこと。通常一般の会社では年2回の賞与があるが、出稼ぎの場合、日当が高い分ほとんど期待できない。
・手当:年0円(月0円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、ほとんど期待できない。が、宿舎や食事は支給される。
※仮の給料
額面の年収780万円(月給65万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
トンネル工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があっても、安心していい!トンネルの中だ!雨にはぬれない。しかも、気温は年中一定で、快適な作業環境。
・連休による休み:年-45万円(1回-15万円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
・税金による搾取:年-191万円(月-15.9万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約26%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収544万円(月45万円)
額面の年収780万円(月65万円)
年間の差額 -236万円(月-20万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(セグメント組立の坑夫の強さ)
トンネルの「普通職人」に必要な、色々な基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:33ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■■□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。最近は機械化が進んでいて、手作業自体少なくなっているので、普通の腕力があればいい。
うでまえ(技前)
技: 7 ★★★★★★★☆☆☆
組立能力の高さのこと。この職人の場合、技前だけではなく、スタープラチナのような「精密な動き」が必要となる。特に出来高払いの時は。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。坑内での仕事なので、季節はあまり関係がなく、暑さ寒さに体力を奪われることはない。が、普通に体力は必要です。
かしこさ(賢さ)
賢: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。賢さは、大手ゼネコン(組と呼ばれる)の職員が持っているので必要ない。すべては己の腕にかかっている。
すばやさ(素早さ)
速: 8 ★★★★★★★★☆☆
機敏な動きのこと。この動きの速さで「出来高(給料)」が決まるため、その動きは雷神のうごき。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。出稼ぎと言う「異国の地」での仕事だけに、「寂しさ」と呼ばれる感情を押し殺さないといけない。
3.装備(セグメント組立の坑夫の装飾品)
トンネルの「普通職人」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【手動系】
普通の武器:セグメントレンチ
【電動系】
専用の武器:インパクトレンチ
【油圧系】
専用の武器:エレクター操作リモコン
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:一番高いヘルメット
【籠手系】
手の保護:高級耐油手袋
【鎧系】
体の保護:高級な円管服
体の防寒:いらない
体の防暑:いらない
【甲掛系】
足の防護:高級な耐油性長靴
どうぐ(道具)
【工具系】
装飾品1:ガス切断機
装飾品2:アーク溶接機
【乗物系】
乗り物:現場移動用の箱バン(運転手)
4.特技(セグメント組立の坑夫の得意技)
トンネルの「普通職人」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【セグメント(組立技)】
難易度:3 ★★★☆☆
シールドマシンで掘った後、工場で作られた「セグメント」と呼ばれる、円弧状のブロックを筒状に組み立てる技。鋼製、コンクリート製、鋳鉄製と、いろんな種類の技がある。
【エレクター(操作技)】
難易度:3 ★★★☆☆
セグメントを組み立てるときに使う、360度回転する油圧ジャッキのような機械の操作技。あの重い1ピースのセグメントを、軽々と持ち上げる力持ちだ!
できれば覚えたい特殊技
【奥義:土竜のうごき(神奥義)】
難易度:5 ★★★★★
土竜(もぐら)に例えられる素早い奥義のことで、ヤマ(地山)が良いときに掘れるだけ掘る、非常にサバける技。一日に10m進むと、日給10万円にもなるという、すごい奥義。
持っておきたい資格術
【ずい道等の掘削作業主任者(技能講習)】
難易度:3 ★★★☆☆
一次覆工でトンネルを掘る作業に必要な資格。坑夫みんなの安全を守るため、責任者を立てなければならない。
【ずい道等の覆工作業主任者(技能講習)】
難易度:3 ★★★☆☆
二次覆工でコンクリートを巻きたてる作業に必要な資格。これも、坑夫みんなの安全を守るため、責任者(いけにえ)を捧げる。
5.特長(セグメント組立の坑夫の性格)
トンネルの「普通職人」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・何といっても、短期間で高収入を得るには、この職業しかない。
・出来高制であるので、仕事に対するやる気が違う。
・一生懸命働いた後の「ビール」はうまい!
・都市部の仕事が多く、日本中いろんなところに行ける。
悪いところ
・盆と正月しか地元に帰れない。そのため家庭持ちには「不向き」な職業。
・短期間の出稼ぎなので、一生安泰ではない。
・たまに、仕事がないときもある。
社会的地位
階級:メタルカラー(中流階級)の脱下流層
「メタルカラー」と呼ばれる、中流階級の一員。給料面だけを見ると、中流階級の中でも「最上位」の地位を持つ。
生き残り
早々、うまい話ばかりが続くわけがなく、昔に比べると「1リング単価」も減少していると聞く。しかし、それでも一般土木作業員と比べてもはるかに高い。何事も「継続」こそが、生き残る秘訣である。
6.転職(セグメント組立の坑夫の将来)
トンネルの「普通職人」の職業を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
トンネルの普通職人で【セグメント組立の坑夫】から始めよう。
・なりかた1:トンネルの出稼ぎに出て10年以上の経験を持つ。
・なりかた2:ずい道等の掘削・覆工作業主任者(技能講習)の資格を持つ。
・なりかた3:生涯「独り者」で、いる予定。
そのあと・・・
修業を行い、上級の位である【地底界の坑夫長】に進化しよう!
・なれる条件1:トンネルの出稼ぎに出て20年以上の経験を持つ。
・なれる条件2:シールド工法において、わからない作業はない。
・なれる条件3:いろんな作業員の取り扱いには、慣れている。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先1:もしも、結婚して家族ができ、出稼ぎに出るのが嫌になったら、地元に戻り【一般土木の普通職人】として、頑張ろう!
・おすすめの転職先2:トンネル工事での現場経験を活かし【特定土木の普通作業員】となり、全国を飛び回ろう!
・おすすめない転職先3:目指すは次の世界!全く未経験の【海上土木の普通作業員】を目指してみる。
7.総括(セグメント組立の坑夫のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
トンネル工事の職人と呼ばれる、シールド工法専門の仕事師。
今までいろんな仕事を見てきたが、彼らに勝る給料取りは、見たことがない。
もしも、
短期間でお金が欲しくて、独り者で、トンネルの仕事があったら、
迷わず行けよ。行けばわかるさ。
捗。
・そのほかのトンネル工事の職業を見てみる。