「世間で【ドカタ】と呼ばれる職業は、このオレ(己)のことだ!」
・いわゆる土方とは?
建設界を多少かじったことがある者や、土木工事の見習いから1~3年目の経験がある者が、レベルアップしてなれる職業。
建設業界では、最もスタンダードな職業で、業界内で一般的に「ドカタ(土方)」と呼ばれる称号をもつ者は、この土木工事の作業員である。
また、
職人の手伝いや、補助的作業が多いので、専門的な知識はあまり必要ではなく、知ったかぶり程度で良い。
まぁ、
簡単に言うと、人力作業のスペシャリストであり、土木工事の職人の女房役である。とはいってもホントの女房ではない。
多少誤解はあるが、一度、土木工事の作業員になると、ほかの専門工事業者にくらべて作業が楽なので、ほかの仕事には「戻れなくなる」ので注意が必要である。
ちなみに、
建設業界以外では、一般的に土方といえば、土木系の作業員のことを指す。
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それでは詳しく見てみよう!👇
- 1.職業(いわゆる土方の仕事)
- 2.能力(いわゆる土方の強さ)
- 3.装備(いわゆる土方の装飾品)
- 4.特技(いわゆる土方の得意技)
- 5.特長(いわゆる土方の性格)
- 6.転職(いわゆる土方の将来)
- 7.総括(いわゆる土方のまとめ)
1.職業(いわゆる土方の仕事)
一般土木の「普通作業員」の基本的な内容を解説!
基本のステータス
名前:いわゆる土方
LEVEL:3(経験年数3年以上)
HP:15(肉体のつよさ)
MP:0(頭脳のつよさ)
経験値:1095(次のレベルまで365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:作業員(正式名:普通作業員)
階級:普通の位
おもな作業の内容
一般土木の作業員の仕事内容は、補助作業が多く、範囲が広いので、主なのを取り上げてみる。
【人力の作業】
人力による土砂などの掘削、基面整正や、人力による資材などの準備と片付け、人力による構造物の取壊し、などなど。
【積込の作業】
人力による現場内での土砂や資材の積込、それと土場(材料置き場)での、バックホウを使った土砂や石材の積込。
【運搬の作業】
一輪車を使っての土砂や資材の運搬や、2t級のダンプトラックを使った土砂の搬出や搬入と、資材や石材の搬入などの運び係。
【打設の作業】
小さな擁壁や基礎など、人力でコンクリートを打設する時、スコップを使った均し作業と、棒状バイブレータを使っての締固め作業。
【手元の作業】
ブロック積職人や、石積職人、左官さん、大工さんなどの専門作業の手元、手伝い。
そのほかにいろいろあるが、ここには書ききれない。
気になる給料の中身
みんなが気になる給料の中身を、赤裸々に大暴露!
【やとわれ方】
・雇用形態:雇われ社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者のこと。
いわゆる「雇われ従業員」のことで、一応社員ではあるが時間給で計算されるため、休みなど取りやすく、用事があったら意外と休めるが、もちろん給料はもらえない。
・賃金形態:日給制
一時間いくら?の「常用賃金」で、日給月給と呼ばれており、一日働いた時間により、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!
・勤務形態:時間労働
一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が日曜日だけの年52日の休み。で、出勤日数を計算すると、年間313日(月26日)の出面となる。
【きほんの給料】
・給与:年313万円(月26万円)
日給は一日10,000円の日当がもらえる。
時給にすると1,250円で、ほかの建設界の普通作業員と同じ水準の賃金(作業員の1.0倍、キャバ嬢のちょうど半分)がもらえる。
計算すると、月給は月26日×10000円=26万円。年間で年313日×10000円=313万円となる。
・残業:年9万円(月8000円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、残業はあっても月5時間、年60時間程度で、ほとんどしない。
計算すると、月5時間×1250円×1.25倍=8000円、年12ヶ月×8000円=9万円なり。
・休出:年0円(月0円)
休日出勤や、夜間作業はほとんどない。あっても緊急災害の出動で年1回くらい。なので無視。
・賞与:年6万円(1回3万円)
ボーナスのこと。通常一般の会社では年2回の賞与があるが、ほとんど期待できない。まれに寸志として、3万円ほどもらえることがある。
・手当:年0円(月0円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、ほとんど期待できないので無視。会社によっては通勤手当があることも・・・
※仮の給料
額面の年収328万円(月給27万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-12万円(月-1万円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間0.3割ほど現場で作業ができないので当然休みとなる。
計算すると、天候による休みは年365日×0.3割=12日(月1日)となる。
・連休による休み:年-15万円(1回-5万円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
・税金による搾取:年-60万円(月-5万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約20%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収241万円(月給20万円)
額面の年収328万円(月給27万円)
年間の差額 -87万円(月間-7万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(いわゆる土方の強さ)
一般土木の「普通作業員」に必要な、基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:14ポイント(60ポイント中)
0■■■■□□□□□□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力:3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。一般成人なみの力は必要であるが、建設機械の補助作業や職人の補助作業が多いので、昔ほど力はいらない。
うでまえ(技前)
技:3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
手先の器用さのこと。むずかしい作業は専門業者に任せるので、やさしく簡単な技のうでまえがあれば良い。
たいりょく(体力)
体:3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。ほとんどの作業というか、すべての作業が屋外であるため「真夏の灼熱地獄」に耐えうる強靭な肉体が必要だ。
それと「真冬の凍てつく寒さ」に耐える精神力と、皮膚の厚さがいる。
かしこさ(賢さ)
賢:1 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。現場監督や職人さんたちの指示に従っていればいいので、ほとんど賢さは必要ない。
あとは「とぼける」と言う賢さは必須。
すばやさ(素早さ)
速:1 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。キビキビして作業してほしいが、土木作業員にそこまで求めない。
こころのつよさ(心の強さ)
心:3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。責任がないので気楽でよい。
3.装備(いわゆる土方の装飾品)
一般土木の「普通作業員」が、現在そうびできる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【手動系】
鋤属性:鉄のツルハシ
鎚属性:鉄のボンゴシ
【電動系】
振動属性:棒状バイブレータ
【発動系】
振動属性:タンピングランマ
振動属性:プレートコンパクター
廻転属性:クサカリキ
【空圧系】
破壊属性:ハンドブレーカー
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:多少傷のあるヘルメット
【籠手系】
手の保護:半分ゴムの手袋
【鎧系】
体の保護:年季の入った作業服
体の防寒:ドカチンジャンパー
体の防暑:トックリ首の長袖Tシャツ
【甲懸系】
足の防護:編み上げ式の安全靴
足の保護:厚手の靴下
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:革製のくぎ袋
【小道具系】
工具:黄色のカッターナイフ
工具:5.5mのコンベックス
【乗物系】
専用車:ダンプトラック2t
通勤車:中古の軽乗用車
4.特技(いわゆる土方の得意技)
一般土木の「普通作業員」が経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【手腕技:基面整正】
難易度:1 ★☆☆☆☆
スコップ・かき板を使って床掘の跡をきれいに整正する技で、初心者には案外難しい技でもある。しかし上級作業員にもなると、定規を使わず目視で均すことができる。
【運転技:一輪車】
難易度:3 ★★★☆☆
現場では「ネコ」の愛称で呼ばれている軽油がいらない運搬車を運転する技。過積載の運搬時には、高度なバランステクニックが要求される。
【手腕技:コンクリート打設】
難易度:3 ★★★☆☆
棒状バイブレータをもちいて、コンクリートを締め固める技。この技術により、コンクリート構造物の出来が左右される。なお、上級作業員にもなると「コンクリートの声」が聞こえるという。
【操作技:重機操作】
難易度:3 ★★★☆☆
土場と呼ばれる材料置き場での、土砂や石材の積込時に必要なバックホウの運転技術。また、1か月も運転すると積込程度はできるようになる。
できれば覚えたい特殊技
【運転技:サイドミラーバック】
難易度:3 ★★★☆☆
ダンプトラックの後進(バック)の時に、後ろを直視しないで左右のサイドミラーのみでバックする技術。これができないと運転が「へたくそ」と思われるぞ!
【手腕技:土木のオペ看】
難易度:3 ★★★☆☆
手術の時、看護師が医者に道具を渡す技術を応用した技で、職人の手元となり工具や道具、材料を「すばやく」「正確に」職人に渡す技。あまり出しゃばらず、職人の気持ちを読む「読心力」ことと、どんな動きも見逃さない「集中力」が必要。
持っておきたい資格術
【特別教育:玉掛け業務】
難易度:1 ★☆☆☆☆
「吊り上げ荷重1t未満」限定のワイヤーロープを使った作業ができる資格。土木工事では全く役に立たない。しかし、持って無いよりはまし。
【監督資格:1級土木施工作業員の証】
難易度:1 ★☆☆☆☆
各工事現場の監督が行う作業員の検定試験。難易度の割には合格率が低く、なかなか受からない。しかし、資格を持つことにより現場監督の「お気に入り」になれると言う。
※検定試験の内容は、試験問題が出来次第、発表します!
※過去問の入手に成功しました!!
・第13回 1級土木施工作業員の検定試験
下記の問題に答えなさい。○×の二択問題です。(問題10問、時間10分)
問1.「あいさつ」ができる
問2.「へんじ」ができる
問3.「あいず」ができる
問4.「ヘルメット」をかぶる
問5.「アゴヒモ」をする
問6.「ベルト」をはめる
問7.突然「やすまない」
問8.突然「いなくならない」
問9.突然「腹が痛くならない」
問10.「ごめんなさい」が言える
以上、10項目(100点満点中)のうち、6項目(60点以上)で合格できます。
ちなみに、前年度は合格率20%前後でした。
5.特長(いわゆる土方の性格)
一般土木の「普通作業員」で良いところ悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・仕事に関して心配事が一つもないので、仕事が終わってからの心配をしていればよい。
・弁当箱を一つ持ってくれば、工事現場という一日が始まり、そして終わる。
・そのほとんどが外仕事なので、事務職のように座ってばかりの作業が苦手な人はこの職に向いている。
・面倒くさいことがあまりない。
・わからないことを「知らない」と、堂々と言える。
悪いところ
・間口が広く、だれでもできるので給料は高くない。
・日雇いやアルバイトが多いので、収入が安定しない。正社員になれるとラッキーである。
・やる気がある作業員には物足りない。
・事件があると疑われやすい。
社会的地位
・階級:ブルーカラー(下流階級)の底辺
建設業界の中では、やはり下流階級の最下層に分類される。やはりまだ、世間的にも「底辺」と思われているようだ。
生き残り
・外国人達に仕事を奪われる確率:100%
・人工知能に仕事を奪われる確率:0%
・現在の仕事自体がなくなる確率:0%
・もし失業しても転職できる確率:100%
この土木作業員の職業も、最近は人手不足なので、まだまだ需要はある。ただし外国人労働者の普及により、外国人にとって代わられる。
ドカタの名言集
・名言1「ドカタ殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の七日も降ればいい」
解説:土木作業の最大の敵は、社長でもなく、監督でもなく、雨ということ。
・名言2「土方と馬車引きが、けんかしている所を人間が止めた」
解説:土方=土木作業員、馬車引き=土木運転手、人間=土木監督。
・名言3「ドンクに水かけたのと一緒」
解説:ドンク=かえるに水を掛けても効果はない。わからない者に何を言っても無駄なこと。
・名言4「しいらの先走り」
解説:シイラ=実が入っていない穀物のように、中身がからっぽのこと。何も知らないのに、知っているように言う者を指す。
・名言5「飲む打つ買うが出来て一人前の土方」
解説:飲み屋好き、ばくち好き、女好きの作業員が自己防衛のために発する用語。自分を正当化するために編み出された言葉。
6.転職(いわゆる土方の将来)
一般土木の「普通作業員」を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
まず、最初に【いわゆる土方】と呼ばれる一般土木の普通作業員になろう。
建設業界の基本職ともいえる土木作業員。この職業を極めてみよう
・なる方法1:ハローワークや求人雑誌で応募する。(就職率80%)
・なる方法2:人手不足の土木会社の「うわさ」を聞いたら面接に行く。(就職率90%)
・なる方法3:知り合いの建設業のおっさんに紹介してもらう。(就職率100%)
そのあと・・・
レベルを上げて上級職の【ベテラン土方】で一般土木の上級作業員にクラスチェンジ。
・なれる条件1:土木工事の修業期間10年以上がたった。
・なれる条件2:土木の作業員以外の職業には付かないという、作業員の誓約書を書いた。
・なれる条件3:土木工事の仕事を「広く浅く」できるようになった。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おススメ転職先1:一般土木の普通運転手【バックホウ・オペ】になろう!機械好きで、体力的に楽をしたい方はこちらへ。
・おススメ転職先2:一般土木の普通職人【多能工な土方職人】になろう!土木工事を専門的に深め、職人を目指すのなら、この道を進もう。
・おススメ転職先3:一般土木の普通監督【2級土木の施工技士】になろう!作業員ではもの足らず、自ら現場を動かしたい「勇気ある勇者」は、土木の監督を目指そう!
7.総括(いわゆる土方のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた。
いわゆる土方と呼ばれる「普通の作業員」・・・
一つの作業自体、単純ではあるが、作業の種類が多いので、同じ作業ばかりではなく、飽きっぽいひとにはお勧めの職業である。
一般に、「土木作業員はキツイ」と思われがちだが、数ある建設業界の業種の中で、その他の専門業と比べて比較的に楽な職業である。
一迷言に「こじきも三日するとやめられない」というが、「土木も一回するとやめられない」、という名言がある。
一度、土木作業員という名の【ぬるま湯】に浸かった人は、ほかの職業に就くことができず、一生、土木の普通作業員で終わる人も多い。
一級土木施工作業員の資格を取りたい方、募集します!?・・・なんちゃって!
土。
・一般土木の会社の中を見てみる。
・ほかの一般土木の仕事ぶりを見てみる。