「左官、型枠、鉄筋、石積、ブロック積と、すべてをこなす土木作業の創造主」
・多能工な土木職人とは?
土木工事の構造物を創り出す「生みの親」ともいうべき存在。
別名【土木の創造主】とも言われる。
床掘が終わってからが、土木職人のメイン作業で、石積、左官、ブロック積などの、ありとあらゆる技を見せつけ、多種多様な土木工事を完成させる。
そして、
土木工事に関わる全ての職人技を、専門的に【狭く・深く】ではなく、総合的に【広く・浅く】極めた土木の職人。
広く浅い知識で、いろいろな経験をもつため、数多くの工種に対応できる能力を持つ。
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- 1.職業(多能工な土方職人の仕事)
- 2.能力(多能工な土方職人の強さ)
- 3.装備(多能工な土方職人の装飾品)
- 4.特技(多能工な土方職人の得意技)
- 5.特長(多能工な土方職人の性格)
- 6.転職(多能工な土方職人の将来)
- 7.総括(多能工な土方職人のまとめ)
1.職業(多能工な土方職人の仕事)
一般土木で「普通職人」の基本的な内容の解説!
基本ステータス
名前:多能工な土方職人
LEVEL:10(経験年数10年以上)
HP:50(さいだいHP:100)
MP:10(さいだいMP:100)
経験値:3650(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:職人(正式名:左官・型枠工・ブロック工・石工)
階級:普通の位
おもな仕事の内容
【ブロック積工】
一個40kg近くあるコンクリートブロックを抱えてブロックを積む、コンクリートブロック積作業。
【擁壁工】
小型擁壁や集水桝などの、比較的小さな型枠の加工組立と、擁壁などのコンクリート構造物を打設した後の、天端コンクリートの表面仕上げ。
【排水構造物工】
道路側溝など、排水構造物を専用のバールを使って、据え付ける作業。
【石積工】
石積用の石を玉掛けして、かなてこや、金鎚を使い、石垣を積む作業。
【舗装工】
コンクリート舗装の「均し~押さえ~仕上げ」。
と、
そのほかにも、いろんな雑工事に対応する「何でも屋」の作業。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:雇われ社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者。
いわゆる「雇われ従業員」のことで、一応社員ではあるが時間給で計算されるため、休みなど取りやすくアルバイト感覚でも大丈夫な存在。もちろん給料はもらえないが・・・
・賃金形態:日給制
時給制の「常用賃金」で、日給月給と呼ばれており、一日働いた時間により、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!
・勤務形態:時間労働
一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が日曜日だけの、年間52日(月4日)の休み。計算すると、年間313日(月26日)の出勤日数となる。
【きほんの給料】
・給与:年438万円(月37万円)
日給は一日14,000円の日当がもらえる。
時給にすると1,750円で、建設界の普通作業員よりはかなり高い水準の賃金(作業員の1.4倍、キャバ嬢の半分ちょい)がもらえる。
計算すると、月給は月26日×14000円=37万円。年間で年313日×14000円=438万円となる。
・残業:年13万円(月1.1万円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、残業はあっても月5時間、年60時間程度で、ほとんどしない。
計算すると、年60時間×1750円×1.25倍=年13万円、月1.1万円なり。
・休出:年0円(月0円)
休日出勤や、夜間作業はほとんどない。あっても緊急災害の出動で年1回くらい。なので無視。
・賞与:年14万円(1回7万円)
ボーナスのこと。通常一般の会社では、年2回の賞与があるが、ほとんど期待できない。まれに寸志として、7万円ほどもらえることがある。
・手当:年0円(月0円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、ほとんど期待できないので無視。会社によっては通勤手当があることも・・・
※仮の給料
額面の年収465万円(月給39万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-17万円(月-1.4万円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間0.3割ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
計算すると、天候による休みは年365日×0.3割=年12日のマイナスとなる。
・連休による休み:年-21万円(1回-7万円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
・税金による搾取:年-85万円(月-7.1万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約20%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収342万円(月29万円)
額面の年収465万円(月39万円)
年間の差額 -123万円(月-10万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(多能工な土方職人の強さ)
一般土木で「普通職人」に必要な、いろいろな基本能力値と解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:31ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力:7 ★★★★★★★☆☆☆
腕力の強さのこと。コンクリートの製品は基本的に重いので、相当な力が必要。
うでまえ(技前)
技:7 ★★★★★★★☆☆☆
型枠技術のこと。いろいろな土木の工種を、職人技を使って完成させないといけないので、高水準の器用さがないとできない。
たいりょく(体力)
体:5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。石積、ブロック積の作業の時は、それ相応の体力が必要。
かしこさ(賢さ)
賢:4 ★★★★☆☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。高度な計算能力は必要ないが、コンクリートブロックの寸法は覚えなくてならない。
すばやさ(素早さ)
速:4 ★★★★☆☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。
こころのつよさ(心の強さ)
心:5 ★★★★★☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。失敗しても監督の責任にするので心配事がない。
3.装備(多能工な土方職人の装飾品)
一般土木で「普通職人」が、現在装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【手動系】
鎚属性:鋼のブロック鎚
鎚属性:鋼の破鎚
梃属性:鋼の梃子
鏝属性:鋼の金鏝
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の保護:使い古したヘルメット
【籠手系】
手の保護:高級な半分ゴムの手袋
【鎧系】
体の保護:少し厚めの丈夫な作業服
体の防護:ドカチンジャンパー
【甲懸系】
足の保護:編み上げ式の安全靴
足の保護:土木用の厚い靴下
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:高級な革製のくぎ袋
【工具系】
道具:釘抜き付きのハンマー
道具:コンベックス5.5m
【乗物系】
専用車:ダンプトラック(4t)
通勤車:中古の軽トラック
4.特技(多能工な土方職人の得意技)
一般土木で「普通職人」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【視覚技:土方カーブ】
難易度:3 ★★★☆☆
カーブが多い土木工事で、曲線部の施工をするときに、自分の眼だけで自然なカーブで曲げていく技。(1/4曲線法も含む)
【手腕技:鏡面ミガキ】
難易度:3 ★★★☆☆
「木ゴテ押さえ~金コテ押さえ~金ゴテ仕上げ~鏡面仕上げ」の順番でコンクリート構造物の天端を、鏡のように仕上げる技術。あまりのきれいさに、その上を歩いた者は、滑り転ぶという危険な技。
【手腕技:側溝据付】
難易度:3 ★★★☆☆
道路側溝を据え付けるときに下に敷く敷き砂を、砂の湿り具合、下がりしろを計算し、一発で側溝を据え付ける技。これができると運転手のストレス軽減につながる。
できれば覚えたい特殊技
【会話技:なすりつけ】
難易度:1 ★☆☆☆☆
自分のヘマや失敗を、監督の説明不足のせいにして責任を逃れるずるい技。この技に関しては、土木の職人をしていると、自然に身につくので、無理して習得する必要はない。
【会話技:石との会話】
土難易度:5 ★★★★★
木の世界では、よく「野面石には顔がある」と言われるが、それを石と会話することにより、顔を見つけられるという技。本当に話せるかどうかは、本人でないと分からない迷信技でもある
【奥義技:職人の段取り】
難易度:1 ★☆☆☆☆
工事全体の段取りは考えず、自分の作業のしやすさばかりを主張し、都合のいいように段取りを変える自分勝手な奥義。この技も、監督を困らせる三大奥義のひとつ。
持っておきたい資格術
【国家資格:2級建設機械施工技士】
難易度:3 ★★★☆☆
建設機械の資格でありながら、二級土木施工管理技士の資格に匹敵する、現場監督になれる国家資格。取得も、二級土木よりも簡単で、おススメ!
5.特長(多能工な土方職人の性格)
一般土木で「普通職人」の良いところ、悪いところ、建設界の階級などなど。
良いところ
・経験を積んだ土木の職人にもなると、現場監督と同等の権力を持てる。
・自分が直接作った土木構造物が、何十年と建造物として残る
・工事の種類が多様なので、現場に対する応用力が上がる。
悪いところ
・同業者が施工した構造物を見て、一般人が見ても気が付かないような所が、気になってしょうがない
・まだ日雇いでの条件が多いようだ。よくて日給月給制。
社会的地位
階級:ブルーカラー(下流階級)の低所得層
土木の作業員、運転手と比べると1ランク上のレベルにある。しかし世間の評価は、職人でも作業員でも変わらない。どちらも土方と思われる。
生き残り
手に職を持つというのは、このことであり、土木作業員の格上である職人は、まだまだ必要不可欠な職業である。個人的に、建設業界の職人技は機械化するのがむずかしいな・・・と思う。
土木の名言集
・「土方殺すにゃ刃物はいらぬ。雨の七日も降ればいい・・・」が口癖の職人。※土木作業の最大の敵は、社長でもなく、監督でも無く、雨。
・「ドンクに水を掛けたのと一緒」が口癖の職人。※ドンク=かえるに水を掛けても効果はない。
・「シイラの先走り」が口癖の職人。※シイラ=実が入っていない穀物のように、中身がからっぽ。
・「土方と馬車引きがケンカしているのを、人間が止めた」が口癖の職人。※土方=土木作業員、馬車引き=土木運転手、人間=土木監督。
6.転職(多能工な土方職人の将来)
一般土木で「普通職人」の職を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
一般土木の普通職人で【多能工な土方職人】になって職を極めよう。
・なる方法1:広く浅くの精神で物事を考えられる。
・なる方法2:日曜大工と、機械いじりが得意である。
そのあと・・・
レベルを上げて上級職に進化しよう!!
一般土木の上級職人の【監督っぽい土方】になろう!
・なれる条件1:修業期間20年以上、年齢でいえば40才以上。
・なれる条件2:現場監督のような心のつよさ。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先1:【一般土木の監督】への道:伝説の棒心になれなかった勇者は、「仕方がないので、土木監督へと進むのだ!!」
7.総括(多能工な土方職人のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
土木作業員の格上にあたる。土木の職人。土木工事は経験だなーとしみじみ思う。
専門的な知識はないけれど、はじめてする作業の適応力は、「すごい!」の一言。
しかし、
この能力がなければ、土木工事の監督は難しいかもしれない。
作業員と、運転手と、職人と、監督のチームワークで土木工事が、【完成するんだなー】と思う、今日この頃です。
多。
・一般土木の会社の中を見てみる。
・ほかの一般土木の仕事ぶりを見てみる。