「ただ資格を持っているだけの空想上の現場責任者」
・なんちゃって現場代理人とは?
国家資格の2級施工管理技士を最近取得した。または、前から持っていた。などの見習いの監督、作業員、職人、運転手の総称。(事務員も含まれる時もある)
現場の施工管理を、まともにしたことがないのに、資格を持っているだけで、現場の責任者に任命された者をいう。
当然、現場管理のことは、全くと言っていいほど分からない・・・が、上級監督のサポートにより、どうにか現場を終わらせることができる。
発注者や地域住民、その他工事関係者との打ち合わせが、主な仕事でもある。
※直営部隊(初級監督の指揮下)
番外作業員 人力自転車 GUNDAM-VERSION
初級運転手 バックホウ0.15m3 GYM-VERSION
初級職人 軽トラック CORE-FIGHTER-VERSION
- 1.職業(なんちゃって代理人の仕事)
- 2.能力(なんちゃって代理人の強さ)
- 3.装備(なんちゃって代理人の装飾品)
- 4.特技(なんちゃって代理人の得意技)
- 5.特長(なんちゃって代理人の性格)
- 6.転職(なんちゃって代理人の将来)
- 7.総括(なんちゃって代理人のまとめ)
1.職業(なんちゃって代理人の仕事)
一般土木の「初級監督」の基本的な内容の解説。
基本ステータス
名前:なんちゃって現場代理人
LEVEL:1(経験年数0年以上)
HP:35(さいだいHP:100)
MP:0(さいだいMP:100)
経験値:0(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:監督(正式名:現場代理人と主任技術者)
階級:初級の位
おもな仕事の内容
この職業は、現場の代理人イコール会社の代理人という立場なので「直接」重い責任が、のしかかってきます。あしからず・・・
【工事の打ち合わせ】
発注者との連絡調整や協議、打ち合わせ。(公共工事が多いので、発注者は役所関係が多い)
地域住民との折衝、交渉、協議、挨拶、謝りに行く、など。
役所に提出するかんたんな提出書類作り。
【現場の安全管理】
実際に事故が起こらないように、現場の中の安全管理を徹底する仕事。セーフティコーンの設置、工事看板の設置、重機作業時の分離措置などと多彩にある。
【事務の安全管理】
公共工事の場合、山のように多い安全管理の書類作成。新規入場者教育、危険予知活動、使用機械点検、工事日報、災防協、安全訓練などと、様々な書類が待っている。
【全部の雑務】
一般土木工事で直営部隊での施工の場合は、作業員の一人として扱われるので現場作業が多くなる。
それと上級の作業員、職人、監督の小間使い。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:正式社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者。
世間では「サラリーマン」とも呼ばれ、土木作業員たちからは「この月給取りが!」と、罵られてる。そのおかげで給料は変動しない。
・賃金形態:月給制
毎月固定の「月給賃金」で、働いた時間や日数に関係なく、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!
・勤務形態:時間労働
一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が日曜日だけの年52日(月4日)の休みとなる。計算すると、年間313日(月26日)の出勤日数となる。
【きほんの給料】
・給与:年313万円(月26万円)
基本給は月給で、26万円の固定。
日給換算で10,000円、時給換算すると1,250円。建設界の普通作業員と、全く同じ水準の賃金(作業員の1.0倍、キャバ嬢の半分)がもらえる。
計算すると、年間で12ヶ月×26万円=313万円となる。
・残業:年0円(月0円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、書類作成の残業が発生する。月10時間、年120時間程度。
が、月給取りの場合、残業はほぼほぼつかない。あしからず・・・
・休出:年0円(月0円)
休日出勤や、夜間作業はほとんどない。あっても緊急災害の出動で年1回くらい。なので無視。
・賞与:年20万円(1回10万円)
ボーナスのこと。通常土木の監督の場合、正社員の特権で年2回の賞与がある。しかし、1年目の場合、あまり期待しないほうが良いと思う。あったとしても1回10万円ほどもらえるかも?
・手当:年36万円(月3万円)
通勤手当が月5000円、携帯手当が月5000円、現場手当が月2万円、支給される予定。ちなみに、資格手当はなし。
※仮の給料
額面の年収369万円(月給31万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間0.3割ほど現場で作業ができないので当然休みとなる。
計算すると、天候による休みは年365日×0.3割≒年12日となるが、月給取りの場合、関係がない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
が、月給取りの場合は、何日休もうが関係ない。これが現場監督の強み。
・税金による搾取:年-74万円(月-6万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約20%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収295万円(月25万円)
額面の年収369万円(月31万円)
年間の差額 -74万円(月-6万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(なんちゃって代理人の強さ)
一般土木の「初級監督」に必要な、いろいろな基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:24ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■□□□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。やはり土木工事なので、土木作業ができる力はないといけない。
うでまえ(技前)
技: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
現場管理能力のこと。コミュニケーション能力が必要となるので、話術を覚えなければならない。
たいりょく(体力)
体: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。ふつうの作業員並みの体力は必要。それと、残業も増えるので、覚悟しておくこと。
かしこさ(賢さ)
賢: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。むずかしい所は、上級監督が手伝ってくれるが、基本的な計算、語彙力(ごいりょく)は必要。
すばやさ(素早さ)
速: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。まず素早き動きよりも、現場代理人の仕事内容を覚えよう。そのあとだ!
こころのつよさ(心の強さ)
心: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。「工事現場の責任者」という、得体のしれぬプレッシャーに、打ち勝たなければならない。
3.装備(なんちゃって代理人の装飾品)
一般土木の「初級監督」が現在装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【管理系】
書類属性:安全管理の参考書
書類属性:安全衛生法の参考書
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:きれいな傷がないヘルメット
【籠手系】
手の保護:厚手の軍手
【鎧系】
体の保護:きれいな作業服
体の防寒:きれいなジャンパー
体の防暑:ファン付き空調服
【甲懸系】
足の防護:編み上げ式の安全靴
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:なし
【工具系】
装飾:現場代理人の腕章
【管理系】
事務:中古のノートパソコン
事務:中古のネームランド
事務:A3仕様のラミネーター
【乗物系】
専用車:軽の乗用車
通勤車:軽の乗用車
4.特技(なんちゃって代理人の得意技)
一般土木の「初級監督」が経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【事務技:パソコン操作】
難易度:3 ★★★☆☆
一番最初に覚えなければならないパソコンの基本的な操作。今の時代、これができないと話にならない。
ちなみにOSはウインドウズが主流である。ソフトはマイクロソフトオフィスの「エクセル」の操作ができるようになること。主に表計算を得意とするソフトだが、文章を得意とする「ワード」と呼ばれるソフトより使いやすい。
【安全技:新規入場者教育】
難易度:1 ★☆☆☆☆
初めて入る工事現場で、一番最初に受ける「現場のルール」の教育。例えば「ここの現場では、たばこは喫煙所でしか吸えません」とか「土曜日の16:30から一斉清掃です」などの現場特有の規律の説明。
【安全技:危険予知活動】
難易度:1 ★☆☆☆☆
毎朝、朝礼を始める前に各作業員が集まって、作業の中の「どこに危険があるか」「その対策はどうする」などの危険予知をプレゼンする場。
【安全技:使用機械点検】
難易度:1 ★☆☆☆☆
建設機械や電動工具の作業を行う場合は、作業前に「始業前点検」と呼ばれるチェックリストに沿った点検をしなければならない。
【安全技:工事日報】
難易度:1 ★☆☆☆☆
今日行う作業内容や日々の出来事、一日一回の現場パトロールなどを記録しておく技。
【安全技:災害防止協議会】
難易度:1 ★☆☆☆☆
月に一回程度行う、下請け業者の責任者を交えた安全会議。
【安全技:安全訓練】
難易度:1 ★☆☆☆☆
法に定められていて建設業に携わる者なら月に4時間以上、現場での訓練を受けなければならない。
できれば覚えたい特殊技
【脚足技:パシリ】
難易度:1 ★☆☆☆☆
現場で使うちょっとした材料や工具の買い出し、取りに行く係のこと。当然メモは必須である。また、この中にはジュースの買い出しも含まれる。
【会話技:声出し】
難易度:1 ★☆☆☆☆
発注者との打ち合わせやアイサツ、現場での朝礼や打ち合わせの時、大きな声ではきはきと答える話術のこと。発声の練習法としてコンビニの「揚げたてのフライドチキン!いかがでしょうかー!」がある。
【会話技:口八丁】
難易度:1 ★☆☆☆☆
今まで培った、さまざまな話術を組み合わせ「あの口、この口」を駆使して発注者を丸め込む奥義。この奥義を習得すると「できる!現場代理人」と思われる。
【会話技:丸投げ】
難易度:1 ★☆☆☆☆
何もできない資格持ちの作業員が、すべての現場管理を上級監督に【お願い】し、自分では何もしない究極の奥義。この奥義の成功率は年配の作業員になるほど高くなる」といわれる。
持っておきたい資格術
【国家資格:2級建設機械施工技士】
難易度:3 ★★★☆☆
建設機械の資格でありながら、2級土木施工管理技士の資格に匹敵する現場監督になれる国家資格。取得も2級土木よりも簡単でおススメ!
5.特長(なんちゃって代理人の性格)
一般土木の「初級監督」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・土木現場の施工管理というものを肌で感じ、血となり経験値となる。
・正社員になりやすい。
・モノ作りが好きな人には最高の職である。
・現場管理をしたことがない資格だけ持っている普通の作業員には、現場代理人の業務は、実際のところ無理であるが・・・
しかし!!
上級監督にすべての管理を「丸投げ」という奥の手が存在する。
悪いところ
・責任という重い荷物を持つことが苦手な者には、苦痛でしょうがない。作業員へと戻ろう。
・現場の作業員の気楽さが、うらやましいと心から思う。「作業員に戻りたーい。」と・・・
社会的地位
・階級:ブルーカラー(下流階級)の底辺
建設業界の地位としては、現場で作業する人にくらべると【監督】と呼ばれるだけあって格上の存在と思われる。しかし、仕事ができないと、陰で笑われる。社会的地位としては「へぇー、監督さんなんだー!」と思われるレベル。
生き残り
現場監督のようなディレクション(段取り屋)の仕事は、オペレーション(作業的)が得意な人工知能、機械化が難しいと思われます。クリエイティブ(創造的)な仕事でもあるため取って代わられることはないでしょう。
6.転職(なんちゃって代理人の将来)
一般土木の「初級監督」の職を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
最初は、一般土木の初級監督【なんちゃって代理人】になり職を極めよう。
・なる方法1:会社の雇用保険に加入している。
・なる方法2:国家資格の2級土木か、2級建設機械の施工管理技士をとりあえず持っている。※持っていなくても現場代理人にはなれます。
・なる方法3:現場の仕事が取れたが、上級監督が空いていない。
そのあと・・・
レベルを上げて上級職に進化しよう!!
国家資格を取り普通監督の【2級土木の施工技士】になろう。
なれる条件1:修業期間3年
なれる条件2:2級土木施工管理技士の資格を取る。
なれる条件3:発注者を丸め込める話術ができる。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
土木の〇〇の道:もう少しレベルが足りません。もっともっとガンバレ!!
7.総括(なんちゃって代理人のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
現場代理人といえば会社の社長の代理ということで、いろいろな権限を持つが、現場ができない「なんちゃって代理人」には、いっさいの権限はないと思っていた方が良い。
それと、
現場サイドからと発注者サイドからとの板ばさみで、土木の監督の職業を挫折する者も珍しくない。
ただ・・・これを乗り越えると【本物】の土木の監督に、さらに近づけるのだ!
「若者と、オッサンよ!大志を抱け!!」
志。
・一般土木の会社の中を見てみる。
・ほかの一般土木の仕事ぶりを見てみる。