「雇われ従業員の中では、実質No.2のポジション!」
・なんにも専務とは?
土木会社の社長の次に「えらい」と思われる役職。(社長~専務~常務の順)
世間一般に、事務所の机に座っているだけで「何もしない人」と思われているが、そんなことは無い。
会社の部下、特に現場監督に対しては、壮絶なる権力を持つ。
が・・・
唯一、社長にだけは頭が上がらない。
しかし、現在【従業員】と呼ばれる雇われ者の中では、地位はトップクラスである。
そして、よほどのことがない限り、現場へ出ることは、まずない!
- 1.職業(なんにも専務の仕事)
- 2.能力(なんにも専務の強さ)
- 3.装備(なんにも専務の装飾品)
- 4.特技(なんにも専務の得意技)
- 5.特長(なんにも専務の性格)
- 6.転職(なんにも専務の将来)
- 7.総括(なんにも専務のまとめ)
1.職業(なんにも専務の仕事)
一般土木の「上級役員」の基本的な内容の解説。
基本ステータス
名前:なんにも専務
LEVEL:20(経験年数20年以上)
HP:50(肉体のつよさ)
MP:40(頭脳のつよさ)
経験値:9700(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:役員(正式名:執行役員の専務)
階級:上級の位
おもな仕事の内容
【専務の仕事】
工事を受注した時の、現場監督の配置計画。
専務の地位と権力を活かした、下請け業者や資材屋との金額の交渉。
営業ではできない、難しい現場の積算や見積もり。(とはいっても積算ソフトがすべてやってくれる)
人事権を持つ専務ならば、新人の面接、採用。
現場監督の不足による、現場の施工管理一式。
あとは、部下の教育、しつけ、アドバイスなどと、現場の進捗による叱咤激励(しったげきれい)。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:雇われ専務
会社と「雇用契約」を結んでいる労働者。取締役などの役職が付いていない、学校の学級員と同じ経営権のない「ただの雇われ役員」のことである。
・賃金形態:月給制
一月いくら?の「月給賃金」で、一般の社員と同様、一か月の固定の給料がもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍。
・勤務形態:時間労働
労働時間は一日8時~17時までの基本8時間で、休日は土曜日、日曜日、祝日であるため、年間120日ほどの休みがある。
計算すると、出勤日数は年間245日(月20日)となる予想。
【きほんの給料】
・給与:年480万円(月40万円)
基本給が月給40万円の固定賃金。
日給に直すと40万円÷20日≒20,000円、時給にして2,500円となり、かなりいい方だと思う賃金になる。ちなみに、年収は40万円×12ヶ月=480万円なり。
建設界の普通作業員では、太刀打ちできない賃金(作業員の2.5倍、キャバ嬢にやっと勝てる)がもらえる。
・残業:年0円(月0円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、ほとんど残業はしない。あったとしても月1時間、年12時間程度。もちろん専務であるため、残業はつかない。
・休出:年0円(月0円)
休日出勤なんて、まず考えられない。もちろん夜間作業も全くない。
・賞与:年100万円(1回50万円)
ボーナスのこと。土木専務の場合、年2回の賞与があり、1回に一月分くらいのボーナスがもらえる。
・手当:年120万円(月10万円)
専務クラスになると、当然役職手当がつくので、年間60万円(月5万円)がもらえる。そして、昼の会食、夜の接待などは会社経費で落ち、結構自由に使えるお金が、年間60万円(月5万円)。
※仮の給料
額面の年収700万円(月58万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間1割(年30日)ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
が、天候に関係ない事務所なので、休みはない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(3日間)、5月のゴールデンウイーク(3日間)、8月のお盆休み(3日間)の長期連休で、年間9日程度、建設界では事務所も休むことになる。
・税金による搾取:年-175万円(月-14.6万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約25%」が上納金として持っていかれる。
※真の給料
手取の年収525万円(月44万円)
額面の年収700万円(月58万円)
年間の差額 -175万円(月-14万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。あしからず・・・
2.能力(なんにも専務の強さ)
一般土木の「上級役員」に必要な、いろいろな基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:38ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■■■□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。現場上がりの専務は、そこそこ力があるし、権力もある。
うでまえ(技前)
技: 7 ★★★★★★★☆☆☆
経営能力の高さのこと。腕が立たないと、専務という役職には登っていけない。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。現場ほど必要ではないが、そこそこ体力がいる。
かしこさ(賢さ)
賢: 6 ★★★★★★☆☆☆☆
頭の良さのこと。No.2ということもあり、頭の【キレ】も半端ない。
ざいりょく(財力)
財: 7 ★★★★★★★☆☆☆
お金のチカラのこと。会社の専務ともなると、やはり一般従業員とは違う。結構持っている。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 8 ★★★★★★★★☆☆
精神力の強さのこと。会社の運命を担うプレッシャーに負けない強さが必要。
3.装備(なんにも専務の装飾品)
一般土木の「上級役員」が現在装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【役員系】
電脳属性:工事台帳管理ソフト
電脳属性:実行予算管理ソフト
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の保護:普通の育毛剤
【籠手系】
手の装飾:普通の腕時計
【鎧系】
首の保護:縞々柄のネクタイ
体の保護:上は作業服、下はスーツ
【甲懸系】
足の保護:ブランド品の革靴
どうぐ(道具)
【管理系】
文書属性:高級システム手帳
文章属性:高級ボールペン
【乗物系】
専用車:社長の次に安い高級車
通勤車:同上
4.特技(なんにも専務の得意技)
一般土木の「上級役員」が経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【視覚技:読唇術】
難易度:4 ★★★★☆
相手の声が聞こえなくても、唇の動きを見ることにより、話している内容がわかる眼力の技。遠くで話している、部下の悪口を読み取れるという。
【精神技:人心掌握術】
難易度:5 ★★★★★
人の気持ちを悟り、何を考えているのか、わかるようになる心技。※注 濫用しすぎると女性問題に発展しかねません。悪しからず・・・
【精神技:催眠術】
難易度:5 ★★★★★
相手に催眠術をかけ、自分の思い通りに動かす心技である。この技を使えば、どんな現場監督も工期内に現場を終わらせるという。※注 この技を女性に使うと犯罪です。悪しからず・・・
できれば覚えたい特殊技
【会話技:知ったかぶり】
難易度:2 ★★☆☆☆
知らないことでも、あたかも経験して「知っているように見せる」口を使った技。技の名前はイマイチだが、これができないと、土木業界を渡り歩けない。
【会話技:恫喝】
難易度:2 ★★☆☆☆
専務の立場を利用して、「恐れさせる」という口技。最終手段である。言っても言っても、わからないやつに最後に言う言葉。あまり使いすぎると人格を疑われる。
【奥義技:鬼神降臨】
難易度:5 ★★★★★
現場監督の不足で、現場責任者になった会社の専務のこと。その動きたるものは、現役の現場監督の動きをはるかに凌駕し、多大なる利益を会社に及ぼす、といわれる伝説の奥義。
持っておきたい資格術
【民間資格:土木経営の五輪の書】
難易度:4 ★★★★☆
建設界の土木工事に特化した、経営方針、経営理念、資金管理などの内容を詳しく解説した古文書。「火」「風」「水」「土」「金」について書かれており、5つの章で構成される。
5.特長(なんにも専務の性格)
一般土木の「上級役員」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・下請け業者や材料屋に「よいしょ」されるので、ちょっとだけ優越感に浸れる。
・責任も大きいが、権限も大きい。
・給料が高い。
悪いところ
・社長から「金!カネ!カネ!」と利益を迫られる。
・小規模会社では、仕事ができる社長の使いパシリである。
・できない現場監督の尻ぬぐい。
社会的地位
・階級:ホワイトカラー(上流階級)のプチ富裕層
トップクラスである。ホワイトカラーで上流階級の上から2番目の存在。一般社会でも、奥様方の井戸端会議で「あそこの旦那さん、〇〇会社の専務さんだって!」と噂される。
生き残り
No.2であるがゆえ、安定していると思われがちだが、一つのミスも許されない。社長と喧嘩して、クビになることもある。
6.転職(なんにも専務の将来)
一般土木の「上級役員」の職を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
一般土木の上級役員【なんにも専務】になって職を極めよう。
・なりかた1:ただひたすら・・・会社のために尽くす。
・なりかた2:社長の靴を腹の中に入れて温めておく。
・なりかた3:振り返ってみると自分より仕事ができる者がいない。
そのあと・・・
レベルを上げて上級職に進化するため、【やとわれ社長】と呼ばれる一般土木の神級役員になる。
・なれる条件1:なにかしら役員の経験を5年以上持ち「経営業務管理責任者」になる。
・なれる条件2:どうにかして社長の絶対的信頼を得る。
・なれる条件3:マーケット戦略を熟知する。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・オススメ転職先1:一般土木の普通経営者【土建屋の株主社長】を目指す道。もうここまで来たら、「目指すは次の世界」・・・自分が株主の会社社長になるしかない。
7.総括(なんにも専務のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
一般土木の上級役員・・・
業界の中では、トップクラスの地位を誇る、専務と呼ばれる役職で、建設業にかかわる者ならば、一生の内に一度はなりたい職業。
と、言われれば聞こえはいいが、しょせん【雇われ従業員】の中で・・・である。
うーん・・・
やっぱり経営者(雇う人)と、従業員(雇われる人)には、高い高い壁が存在する。
この壁を攻略する術(すべ)を身につけなければ・・・
専。
・一般土木の会社をのぞいてみる。
・一般土木のほかの職業をのぞいてみる。