「あふれんばかりの期待を胸に、土木の長を選びし強兵(ツワモノ)!」
・起業したての新米社長とは?
起業して「おれはBIGになる!」と心に誓い、会社を設立して間もない誇り高き勇者のこと。
また、雇われ者から経営者への、高き壁を乗り越えた者をいう。
会社を立ち上げたばかりなので、お金はあまりないが、仕事をもらうために無理してでも飲みに出かけなければならない。
夜行性と昼行性の間に属する。
- 1.職業(起業したての新米社長の仕事)
- 2.能力(起業したての新米社長の強さ)
- 3.装備(起業したての新米社長の装飾品)
- 4.特技(起業したての新米社長の得意技)
- 5.特長(起業したての新米社長の性格)
- 6.転職(起業したての新米社長の将来)
- 7.総括(起業したての新米社長のまとめ)
1.職業(起業したての新米社長の仕事)
一般土木の「初級経営者」の基本的な内容の解説。
基本ステータス
名前:起業したての新米社長
LEVEL:1(経験年数0年目)
HP:45(肉体のつよさ)
MP:20(頭脳のつよさ)
経験値:0(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:経営者(正式名:代表取締役の社長)
持株:資本金500万円、出資率100%
階級:初級の位
おもな仕事の内容
起業したばかりの、右も左も分からない経営者の仕事。
【経営の戦略】
創業1年目の倒産確率60%を乗り切るために、事業計画を見直したり、新たに練り直すこと。
【営業の戦略】
いろんな会社の社長や、役員に営業して、仕事を回してもらうこと。
いろんな会合や飲み会、研究会に参加して、コネクションを得ること。
【資金の戦略】
銀行との融資の相談や、資金繰り相談。個人名義の口座と、会社名義の口座の管理。
【現場の戦略】
人手が足りない時の工事現場での指揮、指導、監督、管理、そして作業。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:代表取締役
出資率100%の筆頭株主であり、会社の役員として「委任契約」を結んでいる者。いわゆる「代表取締役」と呼ばれる一国の主のことである。
・賃金形態:報酬制
一年間いくら?の「役員報酬」で、定期同額給与と呼ばれる一年ごとの更新で固定給料が月々もらえる。もちろん残業代もコミコミ。
・勤務形態:自由労働
労働時間は一日8時~17時までの基本8時間で、休日は土曜日、日曜日、祝日であるため、年間120日ほどの休みがある。
計算すると、出勤日数は年間245日(月20日)となる予想。
が、起業した者に休みなどない。
【きほんの給料】
・給与:年240万円(月20万円)
株主総会(自分で決める)で決められた役員報酬が、年収240万円で月20万円づつ支払われるが、設立したばかりなので役員報酬は、最低限の給料に設定されている。
日給に直すと20万円÷20日≒10,000円、時給にして1250円となり、建設界の普通作業員より少し高い賃金(作業員の1.25倍、キャバ嬢の半分ちょい)がもらえる。
・残業:年0円(月0円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、ほとんど残業はしない。あったとしても月1時間、年12時間程度。もちろん役員報酬であるため、残業はつかない。
・休出:年0円(月0円)
休日出勤なんて、まず考えられない。もちろん夜間作業も全くない。
・賞与:年60万円(1回60万円)
役員報酬に賞与などはないが、利益が出たときに、配当金としてもらえる。
・手当:年120万円(月10万円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、すべて役員報酬に含まれる。しかし、夜の飲み代や車などは、会社の経費で落とせる。ここが大きい。
※仮の給料
額面の年収420万円(月35万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間1割(年30日)ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
が、天候に関係ない事務所なので、休みはない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(3日間)、5月のゴールデンウイーク(3日間)、8月のお盆休み(3日間)の長期連休で、年間9日程度、建設界では事務所も休むことになる。
もちろん給料に影響はない。
・税金による搾取:年-92万円(月-7.7万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約22%」が上納金として持っていかれる。
※真の給料
手取の年収328万円(月27万円)
額面の年収420万円(月35万円)
年間の差額 -92万円(月-8万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。あしからず・・・
2.能力(起業したての新米社長の強さ)
一般土木の「初級経営者」に必要な、いろいろな基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:35ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■■■□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。起業当初は、人材不足なので現場に出ないといけない。それなりの力は必要。
うでまえ(技前)
技: 7 ★★★★★★★☆☆☆
経営管理能力の高さのこと。事務員がいないので、書類関係は自分で作れないといけない。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。忙しい時には現場に出て、仕事をしなければならない。
かしこさ(賢さ)
賢: 7 ★★★★★★★☆☆☆
頭の良さのこと。現場監督並みの賢さは必要。それと事務員レベルの賢さも。
ざいりょく(財力)
財: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
お金のこと。当面は、設備投資にお金がかかる。出費が多いので、お金は残らない。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 8 ★★★★★★★★☆☆
精神力の強さのこと。従業員が持つ忍耐力の、一つ上のレベルの忍耐力が必要となる。
3.装備(起業したての新米社長の装飾品)
一般土木の「初級経営者」が現在装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【経営系】
営業属性:デザインセンスがいい名刺
営業属性:最新のスマートフォン
文書属性:会社の角印丸印
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の保護:なし
【籠手系】
手の保護:高そうに見える腕時計
【鎧系】
首の保護:社長っぽいネクタイ
体の保護:社長っぽい作業服
【甲懸系】
足の保護:ブランド物の革靴
どうぐ(道具)
【管理系】
文書属性:メモ用のボールペン
文書属性:ふつうのシステム手帳
【乗物系】
専用車:機動性の高いコンパクトカー
通勤車:同上
4.特技(起業したての新米社長の得意技)
一般土木の「初級経営者」が経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【書類技:株式会社の証】
難易度:2 ★★☆☆☆
まずは、一国の主になるならば、株式会社の法人として登記しよう!
【書類技:建設業許可の証】
難易度:3 ★★★☆☆
技と呼べるものではないが、次にこの許可を取らないと公共工事の仕事はできない。一応、一般建設業の「土木工事業、とび・土工工事業」は取っておこう。
【書類技:経営事項審査】
難易度:2 ★★☆☆☆
自分の会社の評価を点数化し、ランク付けしてくれる審査のこと。
【書類技:入札指名願い】
難易度:3 ★★★☆☆
入札参加資格審査と呼ばれる、官公庁の入札に参加を希望することができる技。申請するのに「建設業の許可」と「経審」は必須である。
できれば覚えたい特殊技
【精神技:アンガーマネジメント】
難易度:2 ★★☆☆☆
怒りをコントロールする技術。経営者にもなると【怒れる】ことが多くなるが、最初の6秒間を我慢できると怒りが収まるという、「6秒間ルール」がある。
【会話技:ごますり】
難易度:2 ★★☆☆☆
よその土木会社の社長さんたちと、うまく付き合っていくため、相手を「よいしょ」する話術。何事も「下から、下から」行こう!
【精神技:人脈形成】
難易度:4 ★★★★☆
蜘蛛の巣のように、「知り合い」を通じて、「知り合いの知り合い」を作っていく技。この技のコツは、知らない人でも「〇〇ちゃん!」と、知っているふりをすること。
【奥義技:コネクション】
難易度:5 ★★★★★
今まで培ってきた、人脈のコネを使い、強引に仕事をもらう奥義。この奥義のおかげで、会社は大きくなっていく。
持っておきたい資格術
【個人資格:起業に関する旧約聖書】
難易度:5 ★★★★★
経営者を志す若者が、常に愛読書として持っている「起業のバイブル」のこと。起業するための指南書でもある。持っておいても損はない。
5.特長(起業したての新米社長の性格)
一般土木の「初級経営者」の良いところ、悪いところ、建設界の階級などなど。
良いところ
・従業員から経営者へ・・・一般人にはできない選択をしたこと。
・使われる側から、使う側になったこと。
・将来、未知数の可能性があること。
悪いところ
・失敗すると、落ちるとこまで落ちる。
・資金繰りが厳しい。(銀行が金を貸してくれない)
・従業員感覚では、やっていけない。
・たまに、雇われ者だった時が、うらやましく思える。(なんて楽だったんだ!と・・・)
社会的地位
・階級:メタルカラー(中流階級)の中流階級層
起業したての創業者といえど、一国の主である。それなりに地位は高い。ただし、階級的には低く、土木屋社長同士の集まりの中では、ペーペーである。
生き残り
「資本主義」という名の弱肉強食の世界へようこそ!ここで生き残れるかは、あなたの才能次第です。
6.転職(起業したての新米社長の将来)
一般土木の「初級経営者」の職を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
一般土木の初級経営者で【起業したての新米社長】になろう。
・なりかた1:会社設立のため、資本金500万円を用意しよう。
・なりかた2:「土木で飯を食っていく」と心に誓う。
・なりかた3:考える暇があったら行動する。
・なりかた4:気付いたら、会社を作っていた。
そのあと・・・
レベルを上げて上級職に進化しよう!一般土木の普通経営者【土建屋の株主社長】になろう。
・なれる条件1:最低5年間は持ちこたえよう!
・なれる条件2:会社を倒産させない!
・なれる条件3:経営マネジメントを身に着ける。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
会社経営という覚悟を決めた者は、二者択一の「成功か、失敗か」しかない!転職なんて言語道断!
7.総括(起業したての新米社長のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
「なかなか踏み出せない一歩を踏み出した勇者よ・・・そなたの・・・幸運を祈る・・・」
起業したばかりというのは、まず、公共事業の元請け仕事がありません。
元請けになった会社を営業して、下請け工事を狙った戦略が、得策かと思われます。
あと、資金繰りには十分にお気を付けくださいませ。
神のご加護のもとに・・・
起。
・一般土木の会社をのぞいてみる。
・一般土木のほかの職業をのぞいてみる。