「深く・深く・さらに深く。専門性を極めた上水技を持つ者!」
・上水専門の技術者とは?
公共の上水道工事の「現場責任者」といえる監督のお仕事。
上水道工事というのが専門職であり、狭く、深い知識が必要である。
そして、
水道業者同士が話すその水道用語は、一般人には【外国語】に聞こえると言われる。
- 1.職業(上水専門の技術者の仕事)
- 2.能力(上水専門の技術者の強さ)
- 3.装備(上水専門の技術者の装飾品)
- 4.特技(上水専門の技術者の得意技)
- 5.特長(上水専門の技術者の性格)
- 6.転職(上水専門の技術者の将来)
- 7.総括(上水専門の技術者のまとめ)
1.職業(上水専門の技術者の仕事)
上水道の「普通監督」の基本的な内容の解説。
基本ステータス
名前:上水専門の技術者
LEVEL:10(経験年数10年以上)
HP:40(肉体のつよさ)
MP:30(頭脳のつよさ)
経験値:3650(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(専門業種)
業種:上水道(正式名:管工事業)
職業:監督(正式名:主任技術者)
階級:普通の位
おもな仕事と思われる内容
【公共水道の段取りのしごと】
基本の設計図から「管割図」と呼ばれる施工に必要な図面を書く作業。
工事にかかわる水道管の材料の手配と、施工に必要な人員、道具の手配。
工事の発注者や、元請け業者との打ち合わせ、立会い。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:正式社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者。
世間では「サラリーマン」とも呼ばれ、作業員たちからは「この月給取りが!」と、罵られてる。そのおかげで給料は変動しない。
・賃金形態:月給制
毎月固定の「月給賃金」で、働いた時間や日数に関係なく、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!
・勤務形態:時間労働
一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が日曜日だけの年間52日の休みがある。計算すると、年間313日(月26日)の出勤日数となる。
【きほんの給料】
・給与:年360万円(月30万円)
基本給は、月給30万円の固定。
日給換算で11,500円、時給換算すると1,438円。建設界の普通作業員より大分高い水準の賃金(作業員の1.4倍、キャバ嬢の1/1.4倍)がもらえる。
計算すると、年間で12ヶ月×30万円=360万円となる。
・残業:年0円(月0円)
上水道監督の場合、公共工事が主な元請けと下請け工事であるため、書類作成の残業が発生する。月20時間、年240時間程度かな?
が、月給取りの場合、残業はほぼほぼつかない。あしからず・・・
・休出:年0円(月0円)
休日出勤や、夜間作業はほとんどない。あっても緊急災害の出動で年1回くらい。なので無視。
・賞与:年60万円(1回30万円)
ボーナスのこと。通常法面の監督の場合、正式社員ということで、年2回の賞与がある。だいたい1か月分の30万円ほどもらえると思う。
・手当:年36万円(月3万円)
通勤手当と携帯手当が月1万円、現場手当が月1万円、資格手当が月1万円支給される予定。
※仮の給料
額面の年収456万円(月38万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
上水道工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間1割ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
計算すると、天候による休みは年313日×1割≒年30日となるが、月給取りの場合、関係がない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
が、月給取りの場合は、何日休もうが関係ない。これが現場監督の強み。
・税金による搾取:年-100万円(月-8.3万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約22%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収356万円(月30万円)
額面の年収456万円(月38万円)
年間の差額 -100万円(月-8万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(上水専門の技術者の強さ)
上水道の「普通監督」に必要な、いろいろな基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:35ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■■■□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。図面を書くだけではなく、配管作業も出来なければならない。
うでまえ(技前)
技: 7 ★★★★★★★☆☆☆
施工管理能力の高さのこと。CADを操り、配管図を描く技術がいる。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。そこそこの体力は必要。現場作業もするだけに。
かしこさ(賢さ)
賢: 7 ★★★★★★★☆☆☆
頭の良さのこと。「管割図」と呼ばれる図面や、数量表を書くのに数字に強くなければダメ。
すばやさ(素早さ)
速: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。監督たる者、作業員以上の素早さを見せなければならない。機敏に動こう!
こころのつよさ(心の強さ)
心: 6 ★★★★★★☆☆☆☆
精神力の強さのこと。「監督業」という責任のある仕事に、楽なことはない。
3.装備(上水専門の技術者の装飾品)
上水道の「普通監督」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【管理系】
電脳属性:水道専用のCAD
資材属性:水道部材のカタログ
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:監督らしいヘルメット
【籠手系】
手の保護:高い作業用軍手
【鎧系】
体の保護:監督らしい作業服(水色)
【甲掛系】
足の防護:半長靴の安全靴
どうぐ(道具)
【道具系】
装飾:青色のマーキングスプレー
装飾:測量用のナイロンテープ
【乗物系】
専用車:ラックのついた軽の箱バン
4.特技(上水専門の技術者の得意技)
上水道の「普通監督」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【管割図(図面技)】
難易度:4 ★★★★☆
基本の設計図から、配管に使う材料を拾い出し、施工図を描く技。水道の材料名や、寸法が頭に入ってないといけない。
【上水道のCAD(図面技)】
難易度:4 ★★★★☆
上水道専用のCADをあやつる技。配管図を描くと、数量の拾い出しまで出来るという、大幅な時間短縮ができる優れた技。
できれば覚えたい特殊技
【都合のいい嘘(話技)】
難易度:3 ★★★☆☆
下請け工事ということで、工程がラップすることが多い。そこで元請けさんに適当な「うそ」をつき、乗り込み時期の工程を変えてもらう「ズルい」技。嘘がバレると、少し危険な技である。
【奥義:上水神の段取り】
難易度:4 ★★★★☆
上水道工事には欠かせないカッター屋、材料屋、舗装屋、警備員と自分の都合がいいように、各業者の手配ができる奥義。まさに水神様のご加護がある技であり、実際にもあってほしい奥義。
持っておきたい資格術
【国家資格:2級管工事施工管理技士】
難易度:4 ★★★★☆
管を専門に扱う国家資格で、土木や建築、造園などの施工管理技士と同レベルの資格。もちろん管工事の現場の主任技術者になれるが、公共水道工事の主任技術者には「土木」の施工管理技士が必要。
【国家技能:2級土木施工管理技士】
難易度:4 ★★★★☆
この資格を取らないことには、公共水道工事の現場監督(主任技術者)になることができない。公共水道の監督を目指すなら、どうしても取得しなければならない。(10年以上の実務経験という技もあるが・・・)
5.特長(上水専門の技術者の性格)
上水道の「普通監督」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・専門職ということで、公共水道に関して深い知識を持てる
・公共水道というのは特殊で、せまく深い職業なので求人が多い。
悪いところ
・心配事が多い。(水道管の寸法、材料の手配、人員の手配、天候の心配など)
・下請け工事が多いので、とにかく忙しい。
社会的地位
・階級:メタルカラー(中流階級)の脱下流層
メタルカラーと呼ばれる技術屋の管理階級で、その上級に位置する上水道の監督。やはり、監督というのは地位が高い。
生き残り
この世に「水」がある限り、上水道の監督業はなくならないだろう。人工知能も無理だろう。外国人も無理だろう。作業員にも無理だろう。
6.転職(上水専門の技術者の将来)
上水道の「普通監督」の職を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
上水道の普通監督【上水専門の技術者】になり、職を極めよう。
・なりかた1:現場経験が10年以上。
・なりかた2:パソコンを使った作業が得意。
・なりかた3:「いち」現場の作業員として終わりたくない。
そのあと・・・
レベルを上げて【上水神の技術者】と言われる上級職に進化しよう!!
・なれる条件1:経験年数が20年を超えた。
・なれる条件2:現場を見るだけで、「設計図面」が頭に浮かんでくる。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先:仕事内容が、同じ仕事のようで異なる【建築設備の普通監督】を目指す。
・おすすめの転職先:仕事内容が、違うようで似ている【一般土木の普通監督】に転職。
・おすすめの転職先:上水道よりワンランク上の【下水道の普通監督】になる。
7.総括(上水専門の技術者のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
上水道の監督・・・
この職業は【緻密】ちみつの一言に尽きる。
膨大な数の水道資材の材料と、施工する人員や道具を、可もなく不可もなく手配し、工事の進捗に応じて段取りをしなければならない。
ただ、
はっきり言って、水道の監督は「めんどくさい」の一言である。
繊細かつ、緻密な施工管理をしたい方は、上水道工事の監督が適任である。
緻。
・ほかの上水道工事の職業も見てみるか!