「土木工事版!現場の平和を守る、見習いの聖戦士ゲンバイン!」
・使いパシリの土木現場員とは?
大手ゼネコンの土木会社に見事就職し、現場監督への道を選んだ志高き初心者!
ゼネコンであることから自社での施工はほとんどなく、すべてを下請け業者に託し、総括的な指揮をとる!
その仕事内容は「施工管理のみ」であるが、雑用が多い。
そして、
思った以上に、かなり過酷な職業であるが、夢がある。
若人よ!
「神級監督になるための長い旅が、今始まった!」
- 1.職業(使いパシリの土木現場員の仕事)
- 2.能力(使いパシリの土木現場員の強さ)
- 3.装備(使いパシリの土木現場員の装飾品)
- 4.特技(使いパシリの土木現場員の得意技)
- 5.特長(使いパシリの土木現場員の性格)
- 6.転職(使いパシリの土木現場員の将来)
- 7.総括(使いパシリの土木現場員のまとめ)
1.職業(使いパシリの土木現場員の仕事)
特定土木の「初級監督」の基本的な内容の解説。
基本のステータス
名前:使いパシリの土木現場員
LEVEL:1(経験年数0年以上)
HP:30(肉体のつよさ)
MP:10(頭脳のつよさ)
経験値:0(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:特定土木(正式名:土木一式工事業)
職業:監督(正式名:主任技術者)
階級:初級の位
おもな仕事と思われる内容
主要な施工管理は、上級監督がやってくれるので、比較的簡単な管理業務。とは言ってもレベルはハンパなく高い。
【施工管理の仕事】
・安全管理:施工体制台帳の作成と、工事現場の安全書類作成。
・写真管理:下請け業者が作業を行うときの施工状況の撮影や、構造物の出来形の撮影。
・出来形管理:オートレベルやトータルステーション、テープを使って構造物出来形の検測。
・品質管理:コンクリート試験や、路盤の密度試験などの立会。
あとは、
上級監督の雑用係が、主な仕事となる。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:正式社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者。
世間では「サラリーマン」とも呼ばれ、下請けの作業員たちからは「おまえは正社員でいいな!」と、ひがまれる。そのおかげで給料は変動しない。
・賃金形態:月給制
毎月固定の「月給賃金」で、働いた時間や日数に関係なく、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!(残業が付けばでも話だが)
・勤務形態:時間労働
基本は、一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が土・日曜日だけの年間104日の休みがある。計算すると、年間261日(月22日)の出勤日数となる。あくまでも基本だが。
【きほんの給料】
・給与:年360万円(月30万円)
基本給は、月給30万円の固定。
日給換算で13,800円、時給換算すると1,725円。建設界の普通作業員より、だいぶん高い水準の賃金(作業員の1.7倍、キャバ嬢にはまだ負ける)がもらえる。
計算すると、年間で12ヶ月×30万円=360万円となる。
・残業:年0円(月0円)
特定土木監督の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、書類作成の残業が発生する。下っ端の場合、かなりたくさん。日に2時間、月50時間、年600時間程度かな?
が、月給取りの場合、残業はほぼほぼつかない。あしからず・・・
・休出:年0円(月0円)
現場作業での休日出勤、夜間作業はほとんどないが、竣工検査前の書類作成出勤がたまにある。
時期として、1月~3月の年度末に8日ほど。
・賞与:年60万円(1回30万円)
ボーナスのこと。通常土木の監督の場合、正式社員ということで、年2回の賞与がある。だいたい1か月分の30万円ほどもらえると思う。
・手当:年36万円(月3万円)
通勤手当が月5000円、携帯手当が月5000円、現場手当が月2万円、資格手当が月0円支給される予定。
※仮の給料
額面の年収456万円(月38万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間1割ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
計算すると、天候による休みは年313日×1割≒年30日となるが、月給取りの場合は関係がない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
が、月給取りの場合は、何日休もうが給料はもらえる。これが現場監督の強み。
・税金による搾取:年-100万円(月-8.3万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約22%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収356万円(月30万円)
額面の年収456万円(月38万円)
年間の差額 -100万円(月-8万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(使いパシリの土木現場員の強さ)
特定土木の「初級監督」に必要な、色々な基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:27ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■□□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。現場の施工管理が主な仕事なので、そこまで力は必要ない。
うでまえ(技前)
技: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
測量能力の高さのこと。測量機器を使った技術が必要で、精密な操作が求められる。
たいりょく(体力)
体: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。一日中、現場で施工管理の仕事だが、肉体労働はない。
かしこさ(賢さ)
賢: 6 ★★★★★★☆☆☆☆
頭の良さのこと。見習いながらに、高い計算能力が必要。
すばやさ(素早さ)
速: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。モタモタと丁張をかけていると、下請けさんが怒りだす。すばやく動こう!
こころのつよさ(心の強さ)
心: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。上級監督に怒られても折れない「強い心」が必要。
3.装備(使いパシリの土木現場員の装飾品)
特定土木の「初級監督」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【測量系】
水準属性:普通のトータルステーション
基準属性:新型のオートレベル
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:二本線のヘルメット
【籠手系】
手の保護::安っぽい軍手
【鎧系】
体の保護:社名入りの作業服
体の防寒:社名入りのジャンパー
体の防暑:社名入りの空調服
【甲掛系】
足の防護:マジックテープ式の安全靴
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:革製のくぎ袋
【工具系】
計測:勾配器
計測:水平器
計測:コンベックス7.5m
【管理系】
計算:土木測量専用電卓
写真:撮影用のデジタルカメラ
写真:工事用の黒板
【乗物系】
専用車:測量道具が乗った箱バン
4.特技(使いパシリの土木現場員の得意技)
特定土木の「初級監督」が経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【写真撮影術(管理技)】
難易度:3 ★★★☆☆
見習いの監督が、最初に覚えなければならない基本的な技。下請け工事の施工状況の撮影や、出来形撮影と忙しく、もたもたしていると下請け業者に怒鳴られる。
【土木測量術(管理技)】
難易度:4 ★★★★☆
レベルとトータルステーションを使っての土木系の測量技。測量計算に関しては上級監督がやってくれるが、測量機器を使っての作業は、初級監督の仕事だ。
できれば覚えたい特殊技
【奥義:サボり(通常奥義)】
難易度:2 ★★☆☆☆
上級監督の目を盗んで車の中で眠たり、かくれて休憩する奥義。見習いの管理業務は過酷すぎるので、体を壊さぬように生まれた防御的奥義である。
持っておきたい資格術
【国家資格:2級土木施工管理技士】
難易度:4 ★★★★☆
言わずと知れた土木工事の上から2番目の資格。この資格を持つことによって、晴れて二流の現場監督になれる。なお試験内容は年々難易度を増すと言われている。
5.特長(使いパシリの土木現場員の性格)
特定土木の「初級監督」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・下請け業者を使うので、指示を出すのが好きな方には向いている。
・仕事が安定しているので、家庭持ちには持って来いである。
・東証の一部上場企業だと、みんなから、うらやましがられる。
・ここを耐えると、明るい未来が待っている。
悪いところ
・上級監督が厳しい人だと「奴隷」のごとく使われる。
・段取りが悪いと、下請業者の職長さんからイビられる。
・求められるレベルが一般土木の監督より高い。
社会的地位
・階級:メタルカラー(中流階級)の脱下流層
数ある建設業界の中でも、トップクラスにあるのが「ゼネコン土木会社」である。その中の社員というだけで、勝ち組であり、地位は高い。
生き残り
会社が倒産でもしない限り大丈夫だろう。しかし「現場監督の仕事をやめなければ」の話だが・・・
6.転職(使いパシリの土木現場員の将来)
特定土木の「初級監督」の職業を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
特定土木の初級監督で【使いパシリの土木現場員】から始めよう。
なりかた1:高校、または大学を卒業し、入社試験を受けてゼネコン会社に就職する。(就職率10%)
なりかた2:持てるコネクションをすべて使って中途採用してもらう。「コネがあれば」の話だが。(就職率50%)
なりかた3:海でおぼれている「ゼネコン会社の会長」を助ける。(就職率100%)
そのあと・・・
修業を行い、上級の位の【1土施技士の監理技術者】に進化しよう!
なれる条件1:修業期間が5年以上必要
なれる条件2:国家資格の1級土木施工管理技士を取る。
なれる条件3:先輩監督方の「ありがたいお言葉」に耐えた。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
おすすめの転職先1:今のところなし。まだまだ修業不足だ! 耐えて耐えて耐えまくれーー!
7.総括(使いパシリの土木現場員のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
特定土木工事の監督となった、使いパシリの土木現場員よ・・・
まずは「おめでとう」とでも言っておこう。
大手ゼネコンの監督になろうと思っても、普通の土木作業員のように、簡単にはなれない職業である
しかし、
上級監督と言われるまでは、はるか長い道のりと努力が必要だ。
朝礼での司会はもちろん、安全十訓を唱和させられ、厳しい礼儀作法から始まると言う。
それは、大きな会社になればなるほど、厳しくなり、定時に帰れるということは「まずない」と思っておこう。
若人よ!
いつになるのか分からないが、「スーパーゼネコンの神所長」を目指そう!
憧。
・ほかの特定土木工事の職業も見てみる。