「建設業界の絵描き屋さんの集まり!道路に色々なモノを書く!」
・白線色のディビディング・ラインとは?
区画線工事(路面標示を含む)の施工のみを取り扱い、道路に線を書いていくプロフェッショナルな集団。
まぁ、簡単に言うと、建設業界の漫画家の集まりである。
そして、
彼らの働きのおかげで、交通事故の割合が、年々減少していると言われている。
そんな彼らの特性として、その名の通り【瀝青】系の属性を持ち、もちろん【白】の色を好む。
- 1.任務~区画線工事の仕事~
- 2.基地~区画線会社の能力~
- 3.組織~区画線業者の系譜~
- 4.資格~区画線施工の証書~
- 5.格納庫~大きな機械の倉庫~
- 6.道具箱~小さな工具の物入~
- 7.まとめ~要約してみる~
1.任務~区画線工事の仕事~
「区画線工事業」という任務を遂行する者の仕事内容など。
きほんの情報
業界:建設業(分類コード0301)
種族:土木系(専門業種)
業種:区画線(工事の俗称)
許可の規模:一般
許可の種類:塗装工事業
ぎょうむの特長
【区画線業の内容】
道路に区画線を引く作業で、「下書き」「ライン引き」の作業がある。
道路に路面標示を書く作業で、「位置決め」「文字書き」の作業となる。
駐車場に区画線を引く作業で、民間からの依頼が多く「設計から施工まで」を請け負う。
しょうさいの詳細
【仕事の種類】
「高速道路」「一般道路」の区画線の新設、維持、修繕、補修や、「交通規制」の文字書き、その他に「駐車場」の区画が、主な工事内容だ。
道路の区画線:40%
道路の路面標示:30%
駐車場の区画線:20%
その他いろいろ:10%
【受注の割合】
断然、道路の工事なので、公共事業が多いが駐車場という、民間の「企画、設計、施工、管理」の工事もある。
公共工事の比率:70%、民間工事の比率:30%
【請負の割合】
公共事業で、道路の管理者から、直接受注することもあり元請けにもなる。そして、下請けの場合には、舗装屋からの受注が多い(二次下請け)。
元請け率:50%、下請け率:50%
【施工の割合】
この業を使える他業者を、未だ見たことなく、外注に出すとしても、同業者に応援を頼むくらいだ。
自社施工率:100%、外注施工率:0%
2.基地~区画線会社の能力~
それでは区画線の会社内部を格付けしてみた!
きぼ(規模力)
格付階級:Aランク
会社の大きさのこと。大きさは大なり小なりあると思うが、従業員の数でいう所の「事務職」5名程度で、「現場職」20名程度の会社の規模。
せつび(設備力)
格付階級:Aランク
保有機材の多さのこと。小型機械が多く、土工の重機屋のような大規模な設備はいらない。普通一般の設備があれば良い。
じんいん(人員力)
格付階級:Aランク
人の数の多さのこと。ライン工事を施工する「施工班」は、最低一班に三人(監督、職人、作業員)は必要で、そこそこの従業員の数をそろえなければならない。
しきん(資金力)
格付階級:Aランク
お金を持っているかどうかのこと。工事請負金額が大きくないので、そこそこの資金力があれば良い。
そうごう(総合力)
格付階級:Aランク
管理能力の高さのこと。役所や警察から直接工事を請け負うことがあるので、作業だけでなく、施工を管理する技も求められる。
せんもん(専門力)
格付階級:SSランク
特殊能力の高さのこと。この業を使わせると、右に出る者はいない。専門中の専門業者だ。
3.組織~区画線業者の系譜~
区画線の任務を「遂行」するのに必要な職業と階級を紹介!
区画線の監督(現場系)
漫画でいう所の、「下書き」を担当する現場の責任者。「糸打ち」と呼ばれる技の使い手であり、道路上に墨を出していく。通常の現場は三人一組で回り、その中に必ず一人は必要だ。
・普通監督の【白線匠:ロードライン・チーフ】
区画線の職人(現場系)
漫画でいう所の、「ペン入れ」の作業を担当する操縦士。「ライン引き」と呼ばれる技の使い手であり、ライン施工機をあやつる専門家である。
・普通職人の【白線師:ラインマン】
区画線の作業員(現場系)
漫画でいう所の、「消しゴム」の作業を担当するアシスタント。掃除やマスキングはがしを得意とし監督、職人をサポートすることが使命の者。
・普通作業員の【白線士:サポートマン】
4.資格~区画線施工の証書~
区画線の「業」を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業者系の許可
一見、「とび・土工工事業」の許可で問題ないと思われがちだが、実際には塗装業の扱いとなる。そして、500万円を超える受注はあまりないが、元請け工事も多くなることから、許可は取っておいた方が良い。
・専門許可:塗装工事業
施工管理系の資格
何もない。が、区画線・路面標示の工事を、直接受注し元請けになることもあるので、施工管理能力は必要になる。
・特にない
現場作業系の資格
区画線工事、唯一の資格。この資格を取得することにより「ライン屋」の称号を与えられると聞く。
・国家技能:路面標示施工技能士
作業主任系の講習
何もない。今のところは・・・
・特になし
自動車両系の免許
工事の施工場所の範囲が広く、車での移動がほとんどだ。そして、機械をのせた架装車で現場に向かうので、中型免許は必須。ちなみに、一台で乗り合わせていくので免許取得者は一人で良い。
・運転免許:普通の自動車運転
・運転免許:中型の自動車運転
5.格納庫~大きな機械の倉庫~
区画線業者の「武器」であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
区画線専用機
どの機械も、区画線工事のためだけに開発された特殊機械。その他の業種で使われることはまずない!主に、職人が操作する機械が多い。
・塗装属性:大型ペイントマーカー車
・塗装属性:手押しライナー
・塗装属性:手引きライナー
・塗装属性:ペイントハンドマーカー
区画線汎用機
一般に出回っている建設機械は、全く使わない。そのすべてが専用機械だ。
・特になし
区画線小型機
作業員でも扱うことができる、小さな機械類。操作も簡単なものばかりが多い。
・下塗属性:プライマー散布機
・線消属性:ライン抹消機(ウォータジェット工法)
・線消属性:ライン抹消機(切削工法)
工事車両系
まさに専用車。溶融ガマを乗せ、パワーリフトを装着し、ライン施工機を搭乗させる。区画線工事のためだけに作られた車だ。
・運搬属性:油圧ニーダを乗せた架装車
・運搬属性:機材をのせる軽トラック
6.道具箱~小さな工具の物入~
区画線業者には欠かせない「小道具」の数々!
工具系の道具
ほとんど、作業員が取り扱う工具類。一見すると「掃除屋」とも思える工具が並ぶ。
・清掃属性:竹ほうき
・清掃属性:砂塵吸引用の掃除機
・清掃属性:吸水用のスポンジローラー
測量系の道具
数はそれほど多くはないが、下書きに使うチョークラインや、出来高計測に利用するロードメジャーは、毎日使う道具でもある。手入れが大事だ!
・墨出属性:特製チョークライン
・計測属性:ロードメジャー
・計測属性:コンベックス5.5m
7.まとめ~要約してみる~
区画線の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
感想を書いてみる。
区画線工事とは・・・
本当に特殊工事であり、専門の職人たちの集まりだ。
この人たちは、ほかの工事はできないが、ほかの人もこの区画線工事はできない。
建設屋たる者。
一度はやってみたい業種でもある。
線。