「建設業界の絵描き屋!道路に色々な物を書く!」
・白線色のディビディング・ラインとは?
区画線工事(路面標示を含む)の、施工のみを取り扱い、道路に線を書いていく、プロフェッショナルな集団。
まぁ、簡単に言うと、建設業界の漫画家の集まりである。
そして、
彼らの働きのおかげで、交通事故の割合が、年々、減少していると言われている。
彼らの特性として、その名の通り【瀝青】系の属性を持ち、もちろん【白】の色を好む。
1.任務~区画線工事の仕事~
【区画線工事業】という任務を遂行する者の仕事内容など。
基本情報
業界:建設業 0301
種族:土木系
業種:区画線工事
許可の規模:一般
許可の種類:塗
区画線工事業の特長
道路に区画線を引く作業で、「下書き」「ライン引き」の作業がある。
道路に路面標示を書く作業で、「位置決め」「文字書き」の作業となる。
駐車場に区画線を引く作業で、民間からの依頼が多く、「設計から施工まで」を請け負う。
メインとなる区画線工事の種類と割合
「高速道路」「一般道路」の区画線の新設、維持、修繕、補修や、「交通規制」の文字書き、その他に「駐車場」の区画が、主な工事内容だ。
道路の区画線:40%
道路の路面標示:30%
駐車場の区画線:20%
その他いろいろ:10%
公共工事と民間工事の比率
断然、道路の工事なので、公共事業が多いが、【駐車場】という、民間の「企画、設計、施工、管理」の工事もある。
公共工事の比率:70%
民間工事の比率:30%
元請けと下請けの割合
公共事業で、道路の管理者から、直接受注することもあり元請けにもなる。そして、下請けの場合には、舗装屋からの受注が多い(二次下請け)。
元請け率:50%
下請け率:50%
自社施工と外注施工の割合
この業を使える他業者を、未だ見たことなく、外注に出すとしても、同業者に応援を頼むくらいだ。
自社施工率:100%
外注施工率:0%
2.基地~区画線会社の能力~
それでは区画線の会社内部を格付けしてみた!
規模力:Aランク
会社の大きさは、大なり小なりあると思うが、従業員の数でいう所の、「事務職」5名程度で、「現場職」20名程度の会社の規模。
設備力:Aランク
小型機械が多く、土工の重機屋のような、大規模な設備はいらない。普通一般の設備があれば良い。
人員力:Aランク
ライン工事を施工する「施工班」は、最低一班に三人(監督、職人、作業員)は必要で、そこそこの従業員の数を、そろえなければならない。
資金力:Aランク
工事請負金額が大きくないので、そこそこの資金力があれば良い。
管理力:Aランク
役所や警察から直接工事を請け負うことがあるので、作業だけでなく、施工を管理する技も求められる。
専門力:SSランク
この業を使わせると、右に出る者はいない。専門中の専門業者だ。
3.組織~区画線業者の系譜~
区画線の任務を【遂行】するのに必要な職業と階級を紹介!
区画線の監督(現場系)
漫画でいう所の、「下書き」を担当する現場の責任者。「糸打ち」と呼ばれる技の使い手であり、道路上に墨を出していく。通常の現場は、三人一組で回り、その中に必ず一人は必要だ。
区画線の職人(現場系)
漫画でいう所の、「ペン入れ」の作業を担当する操縦士。「ライン引き」と呼ばれる技の使い手であり、ライン施工機をあやつる専門家である。
区画線の作業員(現場系)
漫画でいう所の、「消しゴム」の作業を担当するアシスタント。掃除やマスキングはがしを得意とし、監督、職人をサポートすることが使命の者。
4.資格~区画線の業に必要な証~
区画線工事の【業】を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業の許可
一見、「とび・土工工事業」の許可で、問題ないと思われがちだが、実際には、塗装業の扱いとなる。そして、500万円を超える受注は、あまりないが、元請け工事も多くなることから、許可は取っておいた方が良い。
塗装工事業(専門)
施工管理系の資格
何もない。が、区画線・路面標示の工事を、直接受注し、元請けになることもあるので、施工管理能力は必要になる。
現場作業系の資格
区画線工事、唯一の資格。この資格を取得することにより、「ライン屋」の称号を与えられると聞く。
路面標示施工技能士(国家資格)
作業主任者系の講習
何もない。今のところは・・・
自動車系の免許
工事の施工場所の範囲が広く、車での移動がほとんどだ。そして、機械をのせた架装車で現場に向かうので、中型免許は必須。ちなみに、一台で乗り合わせていくので、免許取得者は一人で良い。
普通自動車運転(免許)
中型自動車運転(免許)
5.格納庫~大きな機械の倉庫~
区画線工事の【武器】であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
区画線専用機
どの機械も、区画線工事のためだけに、開発された特殊機械。その他の業種で使われることは、まずない!主に、職人が操作する機械が多い。
大型ペイントマーカー車
手押しライナー
手引きライナー
ペイントハンドマーカー
区画線汎用機
一般に出回っている建設機械は、全く使わない。そのすべてが専用機械だ。
区画線小型機
作業員でも扱うことができる、小さな機械類。操作も簡単なものばかりが多い。
プライマー散布機
ライン抹消機(ウォータジェット工法)
ライン抹消機(切削工法)
工事車両系
まさに専用車。溶融ガマをのせ、パワーリフトを装着し、ライン施工機を搭乗させる。区画線工事のためだけに作られた車だ。
油圧ニーダを乗せた架装車
6.道具箱~小さな工具の小物入れ~
区画線工事には欠かせない【小道具】の数々!
工具系の道具
ほとんど、作業員が取り扱う工具類。一見すると「掃除屋」とも思える工具が並ぶ。
竹ほうき
砂塵吸引用の掃除機
吸水用のスポンジローラー
測量系の道具
数はそれほど多くはないが、下書きに使うチョークラインや、出来高計測に利用するロードメジャーは、毎日使う道具でもある。手入れが大事だ!
チョークライン
ロードメジャー
コンベックス
7.まとめ~要約してみる~
区画線工事の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
感想を書いてみる。
区画線工事とは・・・
本当に特殊工事であり、専門の職人たちの集まりだ。
この人たちは、ほかの工事はできないが、ほかの人も、この区画線工事はできない。
建設屋なる者。
一度は、やってみたい業種でもある。
伎。