「間知石を進化させた、近代的建造物の施工屋!!」
・白擬色のシティー・ブロックとは?
「間知ブロック」と呼ばれる、間知石をコンクリート二次製品で作ったものを、並べることを専門とした集団。
公共工事で使われることが多く、道路や河川、造成地の土留めによく用いられる。
なお、
建築ブロックと呼ばれる「コンクリートブロック」とは、施工方法が全然違うので、注意したい。
そして、
【混凝】系の属性を持ち、【白】の色が、好きだそうだ!
1.任務~ブロック積工事の仕事~
【ブロック積】という任務を遂行する者の仕事内容など。
基本情報
俗称:白凝色のシティー・ブロック
業界:建設業 0301
種族:土木系
業種:ブロック積工事
許可の規模:一般
許可の種類:と・石
ブロック積工事業の特長
間知ブロックの「積み作業」のみを請け負い、完成させ、引き渡す業者のこと。
そのため、道路工事などの大きな土木工事に、下請けとして入ることが多いのが特長。
メインとなるブロック積工事の種類と割合
そのほとんどが、ブロックの積み作業になる。たまに大型ブロックを施工することも・・・
間知ブロック基礎:10%
間知ブロック積:70%
大型ブロック積:10%
その他いろいろ:10%
公共工事と民間工事の比率
俄然、公共工事の仕事が多い。たまに民間で、個人の宅地造成でブロック積があるくらい。
公共工事の比率:80%
民間工事の比率:20%
元請けと下請けの割合
ほとんど、下請け工事と思ってもらってもよい。元請けになるとすれば、個人の宅地造成でブロック積があるくらい。
元請け率:20%
下請け率:80%
自社施工と外注施工の割合
すべての作業を自社作業で行う。外注なんて頼めない。
自社施工率:100%
外注施工率:0%
2.基地~ブロック積会社の能力~
それではブロック積の会社内部を格付けしてみた!
評価が高い順に「SS、S、A、B、C」の5段階。
規模力:Bランク
一回の工事受注金額が500万円以下で、一班作れるぐらいの会社規模。現場で働く人が4~5人くらい。
設備力:Bランク
大きな設備と言えば、バックホウとトラックくらい。そこまで大きな設備ではない。
人員力:Bランク
最低「職人1人、運転手1人、作業員2人」がいれば作業ができるので、人員力はそれほど高くない。
資金力:Bランク
それほど資金力は必要としない。最近は、レンタル&リースがあるので、たいていの機械は保有しなくてもよい。
管理力:Bランク
施工管理は、苦手と思っておいた方が良い。なぜならば、ブロック積専門業者だからだ!
専門力:Aランク
近年、土木の施工業者に、仕事を奪われつつある業種なので、専門力はAランクの普通。
3.組織~ブロック積業者の系譜~
ブロック積の任務を【遂行】するのに必要な職業と階級を紹介!
ブロック積の職人
このブロック積のメインとなる者で、彼がいないことには、仕事にならない。一班に一人は必ず必要。
ブロック積の運転手
バックホウのオペレータのことで、現場の「縁の下の力持ち」的な存在。彼がいることで、人力作業軽減の効果がある。
ブロック積の作業員
土木系の工事には、なくてはならない職業。いろいろな、補助作業をしてくれる。最低でも、一班に2人は欲しいところ。
4.資格~ブロック積の業に必要な証~
ブロック積工事の【業】を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業の許可
この業種で生きていくつもりなら、以下の許可は、ぜひ取っておきたいものだ。
とび・土工工事業(専門)
石工事業(専門)
施工管理系の資格
ブロックを積むのに、持っておきたい隠れた資格。この資格を持っていると、営業所の専任技術者(石工事業)と現場の主任技術者(石工事業)になれる。
コンクリート積みブロック施工技能士(国家資格)
現場作業系の資格
土木工事の資格とあまり変わったところはない。逆に言えば、いつでも土木工事が出来ると、言うことでもある。
車両系建設機械の整地等用(技能講習)
小型移動式クレーン運転(技能講習)
玉掛作業(技能講習)
作業主任者系の講習
ブロック積みの工事に必要な、作業主任者系の資格は存在しない。
なし
自動車系の免許
車を運転するのに必要な資格。ブロック積の場合、2t~4tクラスのトラックを、運転する必要がある。
普通自動車運転(免許)
中型自動車運転(免許)
5.格納庫~大きな機械の倉庫~
ブロック積工事の【武器】であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
ブロック積専用機
ブロック積だけで使う建設機械と言うのは、そもそも存在しない。汎用機があれば十分だ!
なし
ブロック積汎用機
この建設機械一台で、すべての作業を賄える。頼もしく、非常にためになる機械。
移動式クレーン仕様のバックホウ
ブロック積小型機
主に作業員が取り扱う、小さな機械たち。裏込め材の転圧に使用される。
タンピングランマ
プレートコンパクター
生コンホッパー
ブロック吊器
工事車両系
資材の搬入には欠かせない、工事用の自動車。職人、運転手、作業員と、すべての人が使用する。
軽のダンプトラック
2t~4tダンプトラック
6.道具箱~小さな工具の小物入れ~
ブロック積工事には欠かせない【小道具】の数々!
工具系の道具
電動系、発動系と、主に職人さんが取り扱う道具。一般の土木工事で使う物が多い。
棒状バイブレータ―
エンジンカッター
ディスクグラインダー
測量系の道具
測量自体、直接は行わないが、ちょっとした高低差や、勾配を見るときに使う道具たち。
オートレベル
勾配器・水平器
コンベックス5.5m
7.まとめ~要約してみる~
ブロック積工事の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
感想を書いてみる。
ブロック積工事とは・・・
間知ブロックを積むこと「のみ」を極めた集団で、土木工事に、大きな貢献を与えた集団であることは、間違いない!
しかし!
この業種は、土木工事の中に、取り込まれつつある業種ともいえる。
「他社の、土木工事業に吸収合併されるか?」
「自社で、土木工事業に進化するか?」
選択を迫られています。
袖触れ合うも他生の縁。感謝。