「トンネル界の舞台裏をささえる?少し変わった職業の話!!」
・地上界の坑夫とは?
通常、坑内で作業する坑夫が、裏方作業である発進立坑で、仕事の準備を行う者のこと。
普通の坑夫より、知識が豊富でないと務まらないポジションでもある。
そして、その作業内容は、
「楽である」の一言に尽きる。
そんな、彼の仕事ぶりを見てみよう!
- 1.職業(地上界の坑夫の仕事)
- 2.能力(地上界の坑夫の強さ)
- 3.装備(地上界の坑夫の装飾品)
- 4.特技(地上界の坑夫の得意技)
- 5.特長(地上界の坑夫の性格)
- 6.転職(地上界の坑夫の将来)
- 7.総括(地上界の坑夫のまとめ)
1.職業(地上界の坑夫の仕事)
トンネルの「初級職人」の基本的な内容の解説。
基本のステータス
名前:地上界の坑夫
LEVEL:3(経験年数3年くらい)
HP:30(肉体のつよさ)
MP:0(頭脳のつよさ)
経験値:1095(次のレベルまであと365日)
業界:建設業
種族:土木系(専門業種)
業種:トンネル(正式名:とび・土工工事業)
職業:職人(正式名:トンネル作業員)
階級:初級の位
おもな仕事と思われる内容
トンネルの地上界の坑夫の作業内容は、天井クレーンを使った作業が主である。
【地上詰所(坑外)の仕事】
ないに等しい。
安全のためのいろんな活動と、休憩や着替え以外で立ち寄ることはない。
【地上建屋(坑外)の仕事】
ココが職場。
1.セグメントをピースごとに台車に積み込む作業。
2.枕木、レールを台車に積み込む作業。
3.立坑内の土砂ピットにたまった泥土を、クラブバケットを使ってすくい上げる作業。
4.台車を入れ替えるためのトラバーサーの操作。
5.地上建屋内のバッチャープラントにて、裏込め材を送る作業。
6.あと、暇なときは椅子に座って一服。
7.昼間、組の監督さんたちとのおしゃべり。
8.夜間、暇な時の仮眠。
【発進立坑(坑内)の仕事】
たまにある。
が、行くときは何かトラブルがあった時くらい。
【切羽前線(坑内)の仕事】
まったくない。
工事中、行かないこともあるくらい。
以上が、作業内容。
内容を見るだけでも、楽そうな仕事でもある。
気になる給料の中身
赤裸々に告白!ホントにもらえる給料を大暴露!
【やとわれ方】
・雇用形態:出稼ぎ労働者
会社と期間限定の雇用契約を結んでいる労働者。
いわゆる「季節労働者・期間工」と呼ばれる者で、一応社員ではあるが日給で計算される。
・賃金形態:日給制
時給制の「常用賃金」で、日給月給と呼ばれており、一日働いた時間により、一か月分の給料としてもらえる。
・勤務形態:時間労働
トンネル工事の場合、2~3交代制で現場が回る。2交代の場合、7時~6時までの10時間労働で、休日が土・日曜日とすると、年間260日(月22日)の出勤日数となる。また、日給制なので働いた時間と日数により、給料は変動する。
【きほんの給料】
・給与:年520万円(月43万円)
日給は一日20,000円の日当がもらえる。
時給にすると2500円で、建設界の普通作業員では一生貰えない賃金(作業員の2.5倍、キャバ嬢に勝っている)がもらえる。
計算すると、月給は月22日×20000円=43.3万円。年間で12ヶ月×43.3万円=520万円となる。
・残業:年0円(月0円)
トンネル工事の場合、大手ゼネコンの仕事柄、残業はほとんどない。また、2交代制の場合、残業は日当の中に含まれる。
・休出:年0円(月0円)
なんせ天下の公共工事。休日出勤なんて、あるわきゃない!
・賞与:年0円(1回0円)
ボーナスのこと。通常一般の会社では年2回の賞与があるが、出稼ぎの場合、日当が高い分ほとんど期待できない。
・手当:年0円(月0円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、ほとんど期待できない。が、宿舎や食事は支給される。
※仮の給料
額面の年収520万円(月給43万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
トンネル工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があっても、安心していい!トンネルの中だ!雨にはぬれない。しかも、気温は年中一定で、快適な作業環境。
・連休による休み:年-30万円(1回-10万円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
・税金による搾取:年-113万円(月-9.4万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約23%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収377万円(月31万円)
額面の年収520万円(月43万円)
年間の差額 -143万円(月-12万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(地上界の坑夫の強さ)
トンネルの「初級職人」に必要な、色々な基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:20ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■□□□□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。すべての作業は、天井クレーンを使って行うため、操作ボタンを押せる「指力」があればいい。
うでまえ(技前)
技: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
操作技術の高さのこと。天井クレーンの技を覚えなければならないが、意外と簡単だ。すぐ慣れる。
たいりょく(体力)
体: 2 ★★☆☆☆☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。いらない。走り回る事すらない。楽な仕事だが、立坑の昇降階段はきついぞ!
かしこさ(賢さ)
賢: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。要らないし、必要ない。資材の種類を覚えられれば良い。
すばやさ(素早さ)
速: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
精神力の強さのこと。普通の作業員並みの強さがあればいい。精神的につらいことは、まずない!
3.装備(地上界の坑夫の装飾品)
トンネルの「初級職人」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【電動系】
専用の武器:床上式の天井クレーン
普通の武器:床上式のクラブバケット
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:安全第一のヘルメット
【籠手系】
手の保護:耐油性のゴム手袋
【鎧系】
体の保護:あまり汚れていない作業服
体の防寒:炭鉱用ジャンパー
体の防暑:薄手の長袖Tシャツ
【甲掛系】
足の防護:耐油性のかね入り長靴
どうぐ(道具)
【工具系】
装飾品1:連絡用の電話
装飾品2:安全笛
【乗物系】
乗り物:移動用箱バンの後部席
4.特技(地上界の坑夫の得意技)
トンネルの「初級職人」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【天井クレーン(操作技)】
難易度:3 ★★★☆☆
一番作業で使う技。建屋に取り付けられた東西南北に動く「床上式クレーン」を使って、セグメントを下ろしたり、レールを下ろしたり、と、いろいろ忙しい技。
【クラブバケット(操作技)】
難易度:3 ★★★☆☆
次に使われる技。天井クレーンに取り付けられた「つかみ機」を使って、土砂ピットに溜まった泥土を上げまくる。
【裏込注入(操作技)】
難易度:3 ★★★☆☆
地上建屋の作業で、最も難しい技。掘削した後の地山とセグメントの隙間を「セメントミルク」を使って埋め尽くすのが目的である。しかもその技は、セメントを配合するのが難しいとされる。
できれば覚えたい特殊技
【奥義:イネムリ(禁断技)】
難易度:1 ★☆☆☆☆
やってはいけない奥義。夜間作業の時にしか使えない奥義で、誰もいない立坑での作業時に、隙を見て「さぼる行為」を行うことを言う。
持っておきたい資格術
【床上操作式クレーン運転(技能講習)】
難易度:2 ★★☆☆☆
トンネル工事の資材の積み下ろしには、建屋内部に設置された天井クレーンが使われる。その操作をするための資格。持ってないと、地上界の坑夫にはなれない。
【玉掛作業(技能講習)】
難易度:2 ★★☆☆☆
「吊り上げ荷重1t以上」の玉掛を行うことができる資格。無制限であるため、どんな重量物でも吊り上げられる。そして、持ってないと地上界の坑夫にはなれない。
5.特長(地上界の坑夫の性格)
トンネルの「初級職人」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・立坑での後方作業であるので、切羽で戦争のような作業をしなくてよい。
・地上建屋、発進立坑が主な仕事場で、一人での作業が多く気楽でよい。
・昼間作業の時、唯一、太陽の光が浴びれる職業。
悪いところ
・さみしい。一人での作業のため、夜間作業の時は、特につらい。
・坑内で、今、何が起こっているのかわからない。そのために孤独。
社会的地位
階級:メタルカラー(中流階級)の貧乏脱出層
「坑夫=人夫」である。ブルーカラーの労働階級(下級)であることには変わりない。一般社会的には、地下での作業であるため、存在すら知られていない。
生き残り
微妙な職業である。トンネル工事自体、たくさんある時は仕事があるが、工事がない時には仕事を「休め」と言われる。そうならないためにも「切磋琢磨」は欠かせない。
6.転職(地上界の坑夫の将来)
トンネルの「初級職人」の職業を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
トンネルの初級職人で【地上界の坑夫】から始めよう。
・なりかた1:坑内(切羽)での作業員経験が3年を超える。
・なりかた2:坑外(立坑)での資材準備係の作業員に空きが出た。
・なりかた3:最前線で戦うより、後方からの支援が向いていると思う。
そのあと・・・
切羽~坑道~立坑の作業をマスターした後はトンネルの普通職人【セグメント組立の坑夫】に進化しよう!
・なれる条件1:トンネルの出稼ぎに出て10年以上の経験を持つ。
・なれる条件2:ずい道等の掘削・覆工作業主任者(技能講習)の資格を持つ。
・なれる条件3:生涯「独り者」で、いる予定。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先1:出稼ぎでの仕事に愛想をつかしたアナタへ、地元へ戻り【一般土木の普通作業員】から始めるとよい。
・おすすめの転職先2:一般土木作業員のワンランク上に当たる【特定土木の普通作業員】はどうだろうか?
・おすすめの転職先3:ちょっと変わった土木の作業員【海上土木の普通作業員】は珍しくていいかも?
7.総括(地上界の坑夫のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
トンネル作業員の上級職にあたる職人の職業。
地底界の仕事に就いて、間もない者には憧れの職業である。
はたから見ると「楽」そうに見えるが、実際には「楽」そのもの。
前線で戦っている「切羽の戦士」たちに比べても、作業量はそれほどでもない。
「個人的には最高の職業である」といえる職業である。
楽。
・そのほかのトンネル工事の職業を見てみる。