「近未来のIT系、現場監督の華麗なる仕事ぶり!」
・ICT土工の監理技士とは?
土木界の最新技術を駆使して、コンピュータで現場を作り上げる「情報通信技術」を使える現場監督のこと。
3億を超える工事や、50000m3以上の土工が対象となり、3次元データを片手に、公共土木工事の指揮をとる。
※アイ・コンストラクションとは?
建設現場の生産性を向上させることを目的とした、国交省が推進する取り組み。
「測量~設計~施工~管理」に至る全プロセスに、情報化施工の技や、三次元設計ツールを用いて、建設工事を完成させる技術のこと。
- 1.職業(ICT土工の監理技士の仕事)
- 2.能力(ICT土工の監理技士の強さ)
- 3.装備(ICT土工の監理技士の装飾品)
- 4.特技(ICT土工の監理技士の得意技)
- 5.特長(ICT土工の監理技士の性格)
- 6.転職(ICT土工の監理技士の将来)
- 7.総括(ICT土工の監理技士のまとめ)
1.職業(ICT土工の監理技士の仕事)
特定土木工事の「上級監督」の基本的な内容の解説。
基本のステータス
名前:ICT土工の監理技士
LEVEL:10(経験年数10年以上)
HP:55(肉体のつよさ)
MP:40(頭脳のつよさ)
経験値:3650(次のレベルまであと365日)
----------
業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:特定土木(正式名:土木一式工事業)
職業:監督(正式名:監理技術者)
階級:上級の位
おもな仕事と思われる内容
【情報化施工の施工管理】
「ICT土工」と言われる、情報通信技術に特化した、現場の施工管理。
主に、
・ICT土工用の施工計画書(起工測量編)の作成。
・UAV(無人航空機)や、TLS(地上式レーザースキャナー)を使っての起工測量。
・3D専用ソフトを使って、3次元設計データの作成と照査。
・ICT土工用の施工計画書(工事編)の作成。
・TS(トータルステーション)や、GNSS(旧GPS)を使った出来形管理。
・3DCADソフトを使用した、出来形数量の算出。
以上のことを、電子成果品として、発注者に提出。
と、
まぁ、土木業界の常識を覆すような、仕事内容である。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:正式社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者。
世間では「サラリーマン」とも呼ばれ、下請けの作業員たちからは「おまえらは正社員でいいな!」と、ひがまれる。そのおかげで給料は変動しない。
・賃金形態:月給制
毎月固定の「月給賃金」で、働いた時間や日数に関係なく、一か月分の給料としてもらえる。ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!(残業が付けばでも話だが)
・勤務形態:時間労働
基本は、一日8時~17時までの8時間労働(休憩1時間)で、休日が土・日曜日だけの年間104日の休みがある。計算すると、年間261日(月22日)の出勤日数となる。あくまでも基本だが。
【きほんの給料】
・給与:年600万円(月50万円)
基本給は、月給50万円の固定。
日給換算で23,000円、時給換算すると2,875円。建設界の普通作業員とくらべるのも、アホらしい水準の賃金(作業員の2.9倍、キャバ嬢に負けない)がもらえる。
計算すると、年間で12ヶ月×50万円=600万円となる。
・残業:年0円(月0円)
特定土木監督の場合、公共工事が主な元請け工事であるため、書類作成の残業が発生する。日に2時間、月50時間、年600時間程度かな?
が、月給取りの場合、残業はほぼほぼつかない。あしからず・・・
・休出:年0円(月0円)
現場作業での休日出勤、夜間作業はほとんどないが、竣工検査前の書類作成出勤がたまにある。
時期として、1月~3月の年度末に8日ほど。
・賞与:年100万円(1回50万円)
ボーナスのこと。通常土木の監督の場合、正式社員ということで、年2回の賞与がある。だいたい1か月分の50万円ほどもらえると思う。
・手当:年72万円(月6万円)
通勤手当が月5000円、携帯手当が月5000円、現場手当が月2万円、資格手当が月3万円支給される予定。
※仮の給料
額面の年収772万円(月64万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-0円(月-0円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間1割ほど現場で作業ができないので当然、休みとなる。
計算すると、天候による休みは年313日×1割≒年30日となるが、月給取りの場合は関係がない。
・連休による休み:年-0円(1回-0円)
1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間15日程度、建設業界では現場が休むことになる。
が、月給取りの場合は、何日休もうが給料はもらえる。これが現場監督の強み。
・税金による搾取:年-201万円(月-16.8万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、給料総額の「約26%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収571万円(月48万円)
額面の年収772万円(月64万円)
年間の差額 -201万円(月-16万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(ICT土工の監理技士の強さ)
特定土木の「上級監督」に必要な、色々な基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:41ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■■■■■■■□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。測量や書類作りが主な仕事で、力を使うことはあまりない。
うでまえ(技前)
技: 9 ★★★★★★★★★☆
測量能力の高さのこと。最高レベルの技術を持ち、建設界最強の「測量技」の使い手。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。一般的な体力があれば十分だ。
かしこさ(賢さ)
賢: 9 ★★★★★★★★★☆
頭の良さのこと。コンピュータに精通し、パソコンを使って、様々な書類を作れる頭の良さが必要。
すばやさ(素早さ)
速: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。測量機の操作の時、テキパキと動ける素早さが必要。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 8 ★★★★★★★★☆☆
精神力の強さのこと。上級職だけに、「精神力、忍耐力」と、心の強さが要求される。
3.装備(ICT土工の監理技士の装飾品)
特定土木の「上級監督」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【測量系】
基準属性:地上式レーザースキャナー(TLS)
電脳属性:オートCAD civil 3D
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の防護:三本線のヘルメット
【籠手系】
腕の装飾:監理技術者の腕章
手の保護:高級作業用軍手
【鎧系】
体の保護:監督らしい作業服
体の防寒:監督らしいジャンパー
【甲掛系】
足の防護:高級な半長靴
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:なし
【管理系】
装飾品:TS(プリズム式)
装飾品:TS(ノンプリズム式)
装飾品:SSDのノートパソコン
【乗物系】
専用車:高級なライトバン
4.特技(ICT土工の監理技士の得意技)
特定土木の「上級監督」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【UAV(測量技)】
難易度:4 ★★★★☆
「ドローン」と呼ばれる空中写真測量(無人航空機)のことで、撮影機能を持った機器で上空から現場を撮影し、データ解析する技術のこと。
【TLS(測量技)】
難易度:4 ★★★★☆
「地上式レーザースキャナー」と呼ばれる機器を操作し、レーザーで現場の地形を解析する技のこと。
【TS(測量技)】
難易度:4 ★★★★☆
「トータルステーション」を使った角度と距離を測る技で、プリズム式とノンプリズム式がある。
【GNSS(測量技)】
難易度:4 ★★★★☆
「全地球測位衛星システム」のことであり、以前はGPSと呼ばれていた測量方法。衛星を使って現場の測量を行う。
【ULS(測量技)】
難易度:4 ★★★★☆
「無人航空機搭載型レーザースキャナー」と呼ばれ、ドローンにレーザースキャナーを搭載した機器の操作技。
【3DCAD(書類技)】
難易度:5 ★★★★★
「三次元図面作成ソフト」のことで、現場で測量して集めたデータを使って、立体的に図面を作成する技。高度な操作と賢さが必要である。
できれば覚えたい特殊技
【奥義:アンドロイド(夢の奥義)】
難易度:5+ ★★★★★+★
このまま技術が進歩し、人型のロボットが工事現場で作業する、未来の施工方法。何かの漫画で見たような世界の話。
持っておきたい資格術
【公的講習:ICT施工の教習】
難易度:3 ★★★☆☆
ICT土工の施工自体には何の資格も必要ないが、アイ・コンストラクション(情報化施工)の全体像を理解するためにも、ぜひ受講しとこう!
5.特長(ICT土工の監理技士の性格)
特定土木の「上級監督」の良いところ、悪いところ、建設界での階級などなど。
良いところ
・大規模土木の最新技術が学べる。
・日本の国家プロジェクトに参加できる。
悪いところ
・ここまでくる道のりが、とてつもなく長い。
・工事現場のスケールが壮大なので、その分責任もかなり大きい。
社会的地位
・階級:ホワイトカラー(上流階級)の金持ち層
建設業界の中でも、最上位の現場監督である。「ホワイトカラー」と言われる上流階級に分類される。
生き残り
最近始まったばかりの「アイ・コンストラクション」の取り組みなので、今から伸びしろがある分野である。
6.転職(ICT土工の監理技士の将来)
特定土木の「上級監督」の職業を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
特定土木の上級監督で【ICT土工の監理技士】から始めよう。
・なりかた1:ICT土工の技術について、ほとんどマスターしている。
・なりかた2:会社が「ICT土工」の対象工事を受注する。
・なりかた3:コンピュータの操作に自信がある。
そのあと・・・
修業を行い、上級の位の【スーゼネの神所長】に進化しよう!
・なれる条件1:スーパーゼネコンの会社に転職する。
・なれる条件2:10億以上の土木工事を会社が受注する。
・なれる条件3:今まで、ダムやトンネルや橋梁などの、大規模な工事を施工した実績がある。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先1:同じICTの技術を使った全く別の業種で、舗装の神級監督【ICT舗装の現場員】などは相性がいいと思う。
7.総括(ICT土工の監理技士のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
特定土木工事の監督となった、ICT土工の監理技士・・・
すさまじい勢いで、発展を遂げようとしている建設業界。
その、最先端技術の使い手なり。
この先、もっと技術が進み、建設現場から人間が消えるかもしれません。
100年後・・・
映画「ターミネーター」のような世界が、近い未来に訪れようとしている。
来。
・ほかの特定土木工事の職業も見てみる。