「超・巨大建造物の創作者!大地を守りし、技術屋集団!!」
・黄金色のシビル・ゼネコンとは?
土木施工管理のプロフェッショナルを集めた業種。それも、大規模な工事ばかりを得意とした集団。
各下請け業者を指揮指導し、巨大な土木建造物を創作する!
ダム、トンネル、橋、などの大きくて特殊な工事を得意とする。
その名の通り【大地】系の属性を持ち、【黄金】の色に輝く、と言われる。
- 1.任務~特定土木工事の仕事~
- 2.基地~特定土木会社の能力~
- 3.組織~特定土木業者の系譜~
- 4.資格~特定土木施工の認証~
- 5.格納庫~大きな機械の倉庫~
- 6.道具箱~小さな工具の物入~
- 7.まとめ~要約してみる~
1.任務~特定土木工事の仕事~
「特定土木工事業」という任務を遂行する者の仕事内容など。
きほんの情報
業界:建設業(分類コード0301)
種族:土木系(総合業種)
業種:特定土木(工事の俗称)
規模:特定(下請金額4000万円以上)
種類:土木一式工事業(建設業許可)
ぎょうむの内容
【特定土木の内容】
基本的には、自社施工が得意の一般土木工事とは異なり、下請け業者を率いて、土木工事を完成させる業種であり、施工管理が主な仕事で、下請け業者の総合的なまとめ役でもある。
【特定土木の規模】
工事の請負金額も大きく、「億」以上の工事を得意とするため、「特定建設業」と呼ばれる4000万円以上を下請けに出せる、建設業の許可を持っているのが特徴だ。
また、特定の許可を使って土木工事を行うには、「監理技術者」と呼ばれる、主任技術者のワンランク上を行く技術者を、専任させなければならない。
まぁ、簡単に言うと、大規模な土木工事の総合建設業者のこと。
【特定土木の種類】
そのほとんどが、インフラ整備の公共事業を占める。ダムやトンネル、空港に鉄道などなど、さらに、橋や道路、宅地の基盤整備と、大規模な土木工事をメインの仕事とする。
しょうさいの詳細
【受注の割合】
もちろん公共事業の土木工事が多く、特に「国土交通省」管轄の土木工事や「都道府県」管轄の土木工事が、主な受注先である。また、「市町村」管轄の土木工事はあまりない。
公共工事の比率:90%、民間工事の比率:10%
【請負の割合】
発注者から直接工事を請け負うことがほとんどで、下請け工事をすることは、ほとんどない。
元請け率:90%、下請け率:10%
【施工の割合】
自社では施工班を持たずに、工事のすべてを、下請け業者に依頼する。そのため、施工管理が主な仕事だ。
自社施工率:0%、外注施工率:100%
2.基地~特定土木会社の能力~
それでは特定土木業者の会社内部を格付けしてみた!
きぼ(規模力)
格付階級:Sランク
会社の大きさのこと。特定土木の場合、1億円以上の大規模な工事を「主」とするため、かなり大きくなる。また、「スーパーゼネコン」クラスになると、百億円を超える土木工事もあるとか。
せつび(設備力)
格付階級:Cランク
自社機械の多さのこと。自社で施工せずに、外注に発注するので、建設機械などの保有は一切ない。それだけに、設備費はあまり掛からない。
じんいん(人員力)
格付階級:Cランク
人数の多さのこと。作業員は持たずに監督のみで構成されるため、人員力はほとんどない。
しきん(資金力)
格付階級:SSランク
運転資金の高さのこと。工事の請負金額が莫大になるので、それ相応の資金力が必要。
そうごう(総合力)
格付階級:SSランク
施工管理能力の高さのこと。もちろん、施工管理のスペシャリストであり、総合的な管理を、最も得意とする。その威力は「SS級」の破壊力を持つ。
せんもん(専門力)
格付階級:Cランク
特殊技術の高さのこと。自ら土木工事の作業を行わないので、専門力は「0」である。
3.組織~特定土木業者の系譜~
特定土木の任務を「遂行」するのに必要な職業と階級を紹介!
特定土木の監督(現場系)
大型工事現場を取り仕切る、特定土木工事の主役で、監督という名の職業。その階級には4つの種類がある。
・神級監督の【スーゼネの神所長】
・上級監督の【ICT土工の技術者】
・普通監督の【1土施技士の監理技術者】
・初級監督の【使いパシリの土木現場員】
特定土木の作業員(現場系)
工事現場の中に一人は欲しい、いろんな雑用を引き受けてくれる便利な作業員。しかし、直接作業は行わない者が多い。
・普通作業員の【土木雑工の人夫】
4.資格~特定土木施工の認証~
特定土木業者の「業」を使うにあたり最低限必要な免許や資格!
建設業者系の許可
建設業を行うのに必要な許可の種類で、「土木一式工事」と呼ばれる、総合的な施工管理を行うのに、この許可が必要。そして、許可の規模は、4000万円以上を下請けに出せる「特定建設業」の許可が必須になる。
・許可の種類:土木一式工事業(総合)
・許可の規模:特定建設業
施工管理系の資格
特定土木の工事現場で、最も必要とされる施工管理の資格で、これがないと監督になれない。そして、特定土木の現場で役に立つのは、唯一、監理技術者になれる「1級の位」のみである。
・国家資格:1級土木施工管理技士
・国家資格:1級建設機械施工技士
・講習資格:監理技術者資格者証
現場作業系の資格
車両系建設機械や、玉掛作業などと様々な種類があるが、現場監督が、自ら作業をすることがないので、この手の資格は必要ではない。下請け者で、直接作業をする者が持って入れば良い。
・特にない
作業主任系の講習
地山の掘削や土留め支保工などの作業主任者の資格のこと。下請け業者で、作業を指揮する人が、持っていれば事足りる。まぁ、持っておいても損はないだろう。
・特にない
自動車両系の免許
現代社会、移動手段に自動車の免許は必要である。その種類は、普通自動車(ATオートマでも大丈夫)で十分だ。
・運転免許:普通の自動車運転
5.格納庫~大きな機械の倉庫~
特定土木業者の「武器」であり、最も活躍する建設機械や工事車両の種類!
特定土木専用機
自社で施工することがなく施工管理のみなので、建設機械は必要ない。しかし、超大規模な土木工事になると、専用の建設機械を持つこともある。
・特にない
特定土木小型機
下請け業者が全て用意してくれるので、自社で持つ必要はない。しかも最近は「レンタル」が主流だ!
・特にない
工事車両系
工事に直接使う自動車はなく、通勤に使える車が必要。
・運搬属性:通勤用のライトバン
・運搬属性:道具が積める軽の箱バン
6.道具箱~小さな工具の物入~
特定土木業者には欠かせない「小道具」の数々!
工具系の道具
施工管理を得意とするので、作業で使う工具は必要ではない。
・特にない
測量系の道具
測量に欠かせない機器の数々。数多くの種類が存在する。
・オートレベル
・トータルステーション
・レーザースキャナー
・無人撮影機
7.まとめ~要約してみる~
特定土木の業(わざ)と言うものを、まとめてみました。
感想を書いてみる。
特定土木工事とは・・・
土木系の種族の中で、トップの位置に存在し、最高の管理技術を持つ業種である。
特に「情報化施工」と呼ばれるICTの技術は、世界でもトップクラスの技術を誇ると言われている。
一般の土木工事会社に比べて、特定の許可を持つ土木工事会社なので、規模が大きく、請負金額も半端なく大きい。
そして、
「監理技術者」と呼ばれる上級監督の集団だけに、頭脳のレベルも半端ない。
建設業界で生きていこうと思うものは、この業種を目指すのだ!
巨。