「ついに始まった!?外国人労働者特殊部隊の襲来!」
・謎の外国人実習生とは?
表向きは「日本の技術を習得し、発展途上国を豊かに!」をスローガンにした、情熱あふれる外国人。
しかし!
実情は、日本での「一攫千金」を目指して自国を捨てた、期間限定の外国人労働者のこと。
言葉がわからないだけに、現場監督や職長、作業員がもっとも扱いづらい職業でもある。
しかも!
これにより、建設界における「日本人の作業員」と呼ばれる職業は、仕事を奪われ絶滅してしまうかも・・・しれない・・・
※手動自転車 地球連邦軍E.F.F.MOBILESUIT GUN-DAM VERSION
- 1.職業(外国人実習生の仕事)
- 2.能力(外国人実習生の強さ)
- 3.装備(外国人実習生の装飾品)
- 4.特技(外国人実習生の得意技)
- 5.特長(外国人実習生の性格)
- 6.転職(外国人実習生の将来)
- 7.総括(外国人実習生のまとめ)
1.職業(外国人実習生の仕事)
一般土木の「番外作業員」の基本的な内容の解説。
基本のステータス
名前:謎の外国人実習生
LEVEL:1(日本に来て1日目)
HP:30(さいだいHP:100)
MP:0(さいだいMP:100)
経験値:0(次のレベルまであと365日)
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業界:建設業
種族:土木系(総合業種)
業種:一般土木(正式名:土木一式工事業)
職業:作業員(正式名:技能実習生)
階級:番外の位
おもな仕事と思われる内容
土木工事の場合、外国人実習生の仕事内容は種類が多い。
【作業の中身】
工事中の測量と施工管理。
土工工のバックホウを使った掘削・床掘作業と土砂運搬。
石・ブロック積工のブロック積や石積。
排水構造物工の側溝、ボックスカルバートの据え付け。
擁壁工の型枠組立、コンクリート打設、天端の左官仕上げ。
付帯工の雑作業。
などの、実質的な作業ではなく、その「手伝いのみ!!」が、主な仕事である。
気になる給料の中身
【やとわれ方】
・雇用形態:雇われ社員
会社と雇用契約を結んでいる労働者(3年間の限定契約)。
いわゆる「雇われ従業員」のことで、一応社員ではあるが時間給で計算されるため、休みなど比較的の取りやすい存在。
しかし、実習生は「金のため」に日本に来ている。絶対に休まない!
・賃金形態:日給制
時給制の「常用賃金」で、日給月給と呼ばれており、一日働いた時間により、一か月分の給料としてもらえる。また、時給制なので、給料は変動する。
・勤務形態:時間労働
一日8時~17時までの8時間労働で、休日が土日祝日の年間115日ほど。なので出勤日数は、年間250日、月間21日ほど。
ちなみに、残業は基本時給の1.25倍、休日夜間は1.5倍だ!
【きほんの給料】
・給与:年200万円(月17万円)
日給なので、一日8,000円の日当がもらえる。
時給にすると1,000円で、建設界の初級作業員と同じ水準の賃金(初級作業員の1.0倍、キャバ嬢の半分以下の以下)がもらえる。
計算すると、月給は月21日×8000円=17万円。年間で12ヶ月×17万円=200万円となる。
・残業:年8万円(月7000円)
一般土木の場合、公共工事が主な元請けであるため、残業はあっても月5時間、年60時間程度で、ほとんどしない。
計算すると、年60時間×1000円×1.25倍=年間8万円、月7000円なり。
・休出:年77万円(月6万4千円)
実習生の場合、休日出勤手当が適用されるため、年間の土曜祝日数64日分の割増料金がもらえる。
計算すると、64日×8000円×1.5倍=年間77万円、月6万4千円なり。すごい!
・賞与:年0万円(1回0万円)
ボーナスのこと。通常一般の会社では、年2回の賞与があるが、実習生はほとんど期待できない。
・手当:年0円(月0円)
通勤手当や携帯電話などの手当てのことで、ほとんど期待できない。しかし実習生の場合、住まいと電気水道は保証される。
※仮の給料
額面の年収285万円(月給24万円)
仮の給料とは、会社と雇用契約を結ぶ時の給料や、求人案内などに書かれている給料で「額面の給与」と呼ばれており、だいたいこんな感じになる。この金額が丸々手に入るわけでもないので、あしからず・・・
【ほんとの給料】
・天候による休み:年-10万円(月-8000円)
土木工事の場合、建設界最大の天敵「雨、雪、台風」があり、年間0.3割(年12日)ほど現場で作業ができない。当然、その日は休みとなる。
・連休による休み:年-12万円(1回-4万円)
建設業界恒例の、1月の正月休み(5日間)、5月のゴールデンウイーク(5日間)、8月のお盆休み(5日間)の長期連休で、年間にすると15日程度、工事現場と事務所が休むことになる。
・税金による搾取:年-53万円(月-4.4万円)
社会保険や雇用保険、所得税など、国にとられる税金で、額面の給料から休み分を差し引いた金額の「約20%」が持っていかれる。
※真の給料
手取の年収210万円(月給18万円)
額面の年収285万円(月給24万円)
年間の差額 -75万円(月間-6万円)
実際に手元に残る手取りの給料は、休みや税金を差し引くと、これくらいになる。これが「真実の給与」です!!
※余談
実はこの実習生たち、実際のところ「お金のため」だけに日本に来ている。
が、自国の管理団体に120万円の借金を抱えているため、その返済が終わらないとお金が残らない。そのための出稼ぎ計画が、
1年目:返済-120万円(月10万円)、生活費79万円(月6万6千円)
2年目:貯金+120万円(月10万円)、生活費79万円(月6万6千円)
3年目:貯金+120万円(月10万円)、生活費79万円(月6万6千円)
となり、自国に帰るときには240万円という大金を手に入れる予定だ!
そして、この大金は、自国では5倍になるという。
なんと!「その額1000万円!!」
まさに、ジャパンドリームです。
※ケンセツクエスト調査班のかなり「テキトー」な計算方法で算出しています。悪しからず・・・
2.能力(外国人実習生の強さ)
一般土木の「番外作業員」に必要な基本能力値を解説!
つよさ(強さ)
総合能力値:18ポイント(60ポイント中)
0■■■■■■□□□□□□□□□□□□60
「力、技、体、賢、速、心」の6つの数値を集計した総合ポイント。数値が高いほど「強い」とか「すごい」とか「かっこいい」と思われる。
ちから(筋力)
力: 3 ★★★☆☆☆☆☆☆☆
腕力の強さのこと。普通の土木作業員並みのパワーは、潜在能力としてある。
うでまえ(技前)
技: 1 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
作業技術のこと。ない。日本人の未経験者と、さほど変わりはない。
たいりょく(体力)
体: 5 ★★★★★☆☆☆☆☆
持久力の長さのこと。発展途上国だけに、向こうの建設業は人力作業ばかりだと聞く。ゆえに体力はある。
かしこさ(賢さ)
賢: 0 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
頭の良さのこと。実習生となる者は、優秀な者が多いと聞く。が、しかし、この国では日本語が伝わらない以上、賢さは無いに等しい。
すばやさ(素早さ)
速: 1 ★☆☆☆☆☆☆☆☆☆
機敏な動きのこと。素早き動きよりも、もっと他のことを覚えてほしい。
こころのつよさ(心の強さ)
心: 8 ★★★★★★★★☆☆
精神力の強さのこと自国を離れ、異国での初めての経験。揺るがない強き心の強さが必要となる。それは、相当なる思いが彼らを突き動かし、そうさせたに違いない!
3.装備(外国人実習生の装飾品)
一般土木の「番外作業員」が装備できる武器、防具、その他の道具。
ぶき(武器)
【手動系】
掃除属性:新品の竹ほうき
鍬板属性:木のカキイタ
剣鋤属性:木の剣スコ
ぼうぐ(防具)
【兜系】
頭の保護:おさがりのヘルメット
【籠手系】
手の保護:おさがりの軍手
【鎧系】
体の保護:おさがりの作業服
体の防寒:自国の防寒着
体の防暑:なし
【甲懸系】
足の保護:おさがりの安全靴
どうぐ(道具)
【腰袋系】
腰袋:おさがりのくぎ袋
【工具系】
工具:おさがりの仮枠ハンマー
装飾:通信できないスマートフォン
装飾:大事な金品が入ったバック
娯楽:筒に水を入れて吸う水たばこ
【乗物系】
専用車:各工事車両の助手席
通勤車:もらい物の中古自転車
4.特技(外国人実習生の得意技)
一般土木の「番外作業員」が、経験を積むことにより覚えるスキル・技、それと奥義。
覚えなくてはならない基本技
【会話技:オハヨウゴザイマス】
難易度:1 ★☆☆☆☆
日本に来て、まず最初に行う基本会話。建設界では基本的な技であり、そのすべてが「挨拶に始まり、挨拶に終わる」というくらいの技。しかし、とりあえず言っとけばよい技でもなく、愛情をこめて言うように!
【会話技:ワカリマセン】
難易度:1 ★☆☆☆☆
「ワタシニホンゴワカリマセン!」と言って、失敗して怒られることを回避する技。よく日本人作業員が使う技でもある。
【電脳技:翻訳アプリ】
難易度:1 ★☆☆☆☆
昔、ドラえもんの秘密道具にもあった通訳用の「翻訳コンニャク」が、実現したスマートフォンのアプリ。コミュニケーションをとるには便利な道具だが、忙しい現場でバタバタしているときには監督にとって、少々面倒な技でもある。
できれば覚えたい特殊技
【最終技:失踪(しっそう)】
難易度:1 ★☆☆☆☆
すべてを捨て去り、日本の「どこか」に逃亡すること。闇のブローカーをインターネットで検索し、別の給料が良い仕事を紹介してもらうことでもある。簡単にできる奥義だが、「いいことないぞ!やめとけ!」。
持っておきたい資格術
【特別教育:玉掛業務(1t未満)】
難易度:5 ★★★★★
はたして、外国人技能実習生が日本の「特別教育」、「技能講習」の資格が取れるのかは不明。
※後日、調査の結果、特別教育は取得できることが判明しました。が、外国人にはかなり難しそう。
5.特長(外国人実習生の性格)
一般土木の「番外作業員」の良いところ、悪いところ、などなど。
良いところ
・日本にきて、建設業界の高度な技術が学べる。
・3年間我慢して働き、お金を貯め、自分の国に帰るとお金持ちになっている。
悪いところ
・3年間は家に帰れない。ホームシック症候群の方は向いていない。
・努める会社次第では、最悪な現場にあたることもある。
・外国人ゆえに、理不尽に怒鳴られる。(言葉が通じないため)
社会的地位
・階級:ブルーカラー(下流階級)の底辺
もちろん、建設業で一番の底辺と言われる土木作業員のさらに下。「ブルーカラー」で下級階級の労働者からのスタートとなり、スタートで終わる。しかし、自国へ帰ると「大富豪」になれるかも?!
生き残り
・外国人達に仕事を奪われる確率:?%
・人工知能に仕事を奪われる確率:0%
・もし失業しても転職できる確率:0%
生き残るも何も、期限は「原則3年、特例で最長5年」と決められている。生涯、日本に住むことは出来ない。
あるある
・外国人の作業内容が、日本人作業員の手元となるので、日本人作業員が「楽するために雇われた」外国人だと錯覚する。
・車の運転免許を持っていないので、送迎に指名された者は、送り迎えが大変。
・送迎中、二人きりだと沈黙が永遠と続く。
・日本に来る前から逃亡計画を企てている。(実習生の年齢制限は40歳までなので、38歳くらいは危ない)
・外国人実習生と一緒に作業をしていると、なぜか、日本人はみんな、カタコトの英語で話す。(オッケー、ナイス、ヘイ、カモンなど)
6.転職(外国人実習生の将来)
一般土木の「番外作業員」の職業を極め!進化し!転職せよ!
まずは・・・
一般土木の初級作業員で【謎の外国人実習生】から始めよう。
・なる方法1:金持ちになりたいと思い立ち、借金をして自国の管理組合に加入する。(約1か月)
・なる方法2:日本会社の選定面接で、日本人面接官を口説き落とす。(約1か月)
・なる方法3:見事面接に合格し、日本で働くための実習として、訓練学校で己を磨く。(約4か月)
・なる方法4:日本に入国し、日本語の勉強をした後、晴れて実習生となる。(約1か月)
そのあと・・・
修業を行い、上級の位の【外国人実習生2号】に進化しよう!
・なれる条件1:一年間は、何があろうと耐える。
・なれる条件2:実習生になった後、1年後に控える「技能検定試験」に合格する。
・なれる条件3:日本文化の「わびさび」が分かるようになった。
さらに・・・
さらなる高みを目指し、ほかのジョブへと転職!!
・おすすめの転職先1:転職はできない。外国人実習生となったからには、3年間は転職することができないので、あとは自国に帰るか、逃亡するしか方法がない。
7.総括(外国人実習生のまとめ)
そうかつという名の感想。
まとめてみた
今、建設業界で流行の兆しを見せている、外国人を使った土木作業員。
厳密には、土木作業というのは、認定工種の中にないので、型枠工での実習生として働くことになる。
しかし、
実際には、土工、型枠工、鉄筋工、コンクリート工、ブロック積工、石積工などと、様々な種類の作業をこなしていかなければいけない。
そして、
実際に使ってみた感想だが、土木作業員としては、少々使いづらい職業であるのが本音だ。
土木工事は簡単な作業が多いが、工種が多く存在するため、言葉が通じないと、どうにもならない時がある。
が!
「ぐずぐずぐずぐず」と、文句ばかり言って作業をしない日本の作業員よりは、10倍は働くので、よっぽどマシです。
まぁ、
これから、外国人実習生を使う予定の方は、どんどん使ってください。そして「実習生がんばれ!」の一言です!
世。
・一般土木の会社の中を見てみる。
・ほかの一般土木の仕事ぶりを見てみる。